歌の代わりに手紙を送りたいです。
僕の心に耳を傾けてください...。
今年は世界中が本当に大変でした。
今も相変わらず大変な時期を過ごしています。
すぐ終わるだろう…
大したことないだろう…と
信じたかったのですが
いつの間にか一年の終わりに至るまで
困難な時期が続いています。
慣れ親しんだ日常が止まり、
突然訪れた痛みに苦しむ人々が多くなりました。
ため息も絶望も涙も増え
毎日少しでも良い状況になったという知らせを待っている…
その小さな望みも簡単に叶いそうにありません。
人生の一番大変だった日々の中で
僕という人間を唯一受け入れてくれた
ミュージカルのステージが止まった時、
がらんとした客席、
消えた照明を受け入れなければならない時、
本当に心が痛かったです。
ステージが怖く感じた瞬間もありました。
僕がその大きな舞台を一人でこなせる人間なのか
確信が持てない時も確かにありました。
だけど、その度に
僕を落ち着かせ、つかんでくれたのは
皆さんがステージにいる僕に送ってくれた
“暖かい眼差し”でした。
よくやっているよ
会いたかったよ
こんな風にしてでも会えて嬉しい
と、敢えて言わなくても感じられる
その温もり溢れる眼差しが僕を生き返らせてくれました。
そうだ、僕はそういう眼差しを受けた人間なんだ
痛みに留まらないようにしよう
大変さに包まれるのを止めよう
僕自身をいつも慰めて生きてきた…
そんなステージは
僕にとって単純に公演をする場所じゃなくて
皆さんと心を分かち合って、話をして
僕ができる全ての力と勇気を伝える
世界で一番大切な空間です。
今年も皆さんに会って、
その暖かい眼差しを受けながら歌いたかったんですが…
できなくて本当に残念です。
毎年絵画のように美しく繰り広げられていた
僕たちの風景を今年は再現できないけれど
もうすぐ僕たち一緒に過ごせる日が来ると信じています。
大変だった一年をよく耐えてくださった皆さんに
全力を尽くして応援いたします。
そのうち今の闇が晴れて
2021年には必ず同じ空間で互いを見つめ合い、
一緒に歌って踊って明るく笑う日が来ると信じています。
皆様への切なる想いを胸に
その日をお待ちしております。
すごく会いたいです。
そして言葉では表せないほど愛してます…
2020年、一年の終わりにXIA