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今日は一昨日の移植コーディネートに続いて、骨髄移植に伴う患者が負担する費用について紹介します。

 

コーディネートが始まる時、負担金はだいたい20万くらいだと言われました。

 

夫によると、自宅に骨髄バンクから、患者負担金の請求書(振込用紙)が来たそうです。

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(以下、日本骨髄バンクより抜粋)

 

私は一気に5人のドナーさんを確保していただきました。
第1ドナー候補さんから第5ドナー候補さんまで、同時ではないと思いますが、手続きが順次始まったようです。

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患者HLA確認検査料➡︎¥43200

 

 

一般血液検査 (ドナースクリーニング検査)➡︎¥5,000(ドナー候補者1名ごと)

   

ドナー確認検査手数料➡︎¥3000(ドナー候補者1名ごと)

   

最終同意等調整料➡︎¥41000

   

ドナー団体傷害保険料➡︎¥25000

   

採取・フォローアップ調整料➡︎¥49000

   

その他の検査料➡︎検査実費(患者・主治医の希望により行う検査)

   

※各料金については、国の指導により、コーディネート中に変更することがあります。

 

私の場合は第2ドナーさんからの移植でしたので、
①×1、②×5、③×2、④×2、⑤×2、⑥×2、⑦×1
となると思います。


 

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採取されたドナーさんの骨髄液は移植実施病院のスタッフが取りに行きます。

 

渋滞や事故に巻き込まれ、骨髄液の受け取りや移植が遅くなったり、患者さんの病院に届けられない…なんてことがあってはいけないので、公共の交通機関(最寄駅からのタクシーは可)で取りに行かなければならないそうです。

患者さんは造血機能が限りなく0に近い状態で骨髄液を待っています。万が一があれば命に関わるのです。

 

私は幸い同じ地方だったので、往復の電車とタクシー代だったので、¥3,000ほどの請求でした。


遠い所へは飛行機飛行機や前日泊のホテル代などもかかると聞きますので、数万になることもあるようです。

ここでかかる交通費は、後日、保険組合の方に請求すれば返金されます。

 

 

こういった高額の支払いは痛いのですが、税金の控除・免除制度もあります。

患者負担金は確定申告での医療費控除の対象となっていますし、患者世帯の所得税の年額などにより、負担金の免除が受けられます。

とてもありがたい制度です。

 


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私のように血縁者から提供してもらえない人にとって、日本骨髄バンクは本当にありがたい機関です。

骨髄バンクがない頃は、患者さんのご家族が知り合いの方に個々にお願いするなど大変ご苦労されたそうです。

その話などはまた改めて綴ります。


 

 

<補足>

①患者HLA確認検査料:患者さんのHLA型(A・B・C・DR座)は、より適合したドナー候補者(以下、ドナー)を見いだすために、精度が高いタ イピング方法(SBT法)による確認検査を行います。患者 HLA 確認検査は、患者登録後直ちに実施します。 料金は43,200円ですが、全額を骨髄バンクが負担しています。

②一般血液検査(ドナースクリーニング検査)料:ドナーの健康状況を確認するため、一般血液検査を行います。ドナー1人につき5,000円です。 請求書は、検査結果が出た時点で送付します。

③ドナー確認検査手数料:確認検査を実施するための、ドナーへの連絡調整や採血に伴う費用などが含まれています。 料金はドナー1人につき3,000円です。請求書は、上記2と同時に送付します。 

④最終同意等調整料:ドナーの最終同意を確認するための連絡調整や、ドナーの術前健康診断・自己血採取・G-CSF投与などに要する連 絡調整の費用などが含まれます。料金は41,000円です。

⑤ドナー団体傷害保険料:万一、ドナーが採取に伴う事故に遭われた場合に補償するための傷害保険料で25,000円です。

⑥採取・フォローアップ調整料:ドナーの提供のための入院に伴う連絡調整や、健康状態のフォローアップに要する費用などが含まれます。 料金は、49,000円です。なお、移植成績を含む各種統計調査に要する費用なども含まれています。

⑦その他の検査料:主治医の判断で実施される HLA オプション検査は、患者さんに実費を負担していただきます。その他差額ベッド代など。