衆議院ようやく解散
私はこのブログで1月12日に衆議院の解散はないと書いて以来、
任期満了選挙を予想していた。満了までほんの僅かを残しての
形式的な解散と理解している。
都議選の敗北を受けて、議員総会をめぐる自民党内のごたごたは、
あらためて考えさせられるものがある。
党内恐怖制とでも呼ぶべき状態が自民党内にあると思われる。
衆議院選での党公認を盾に翻意を強要したとしか、考えられない
のである。
脅すほうも脅すほう、脅されるほうも脅されるほうではあるが。
いったい今度の衆議院選挙で、自民党の公認がどれほどの力を
発揮出来るのであろうか。選挙費用の面では確かに公認と非公認
では大いに差があろうが、当選の可能性では如何なものであろうか。
自民党の凋落は先の衆議院選での造反組の復党を許し安倍政権
から始まっている。
選挙での公約がいとも簡単に破られ、政権の目指すものが、不明確
になるのであれば、いったい何をよすがに、投票すれば良いのか。
目下のところ民主党のマニフェストをみてからマニフェストをつくり、
いわば後出しジャンケンで有利な状況を作ろうとしているとしか思えない。
マスコミはここで自民党の総裁選をすることを無責任と非難しているが、
衆議院選のあとで総裁が変わり、政治路線が大きくかわることの方が
より無責任では無いか。
小泉政権をついだあとの政権が小泉路線を踏襲しなかった事は、
だれが見ても明らかであり、そのために早期の解散が求められたのでは
なかったのか。経済対策を名目に延命をはかったが、時期をのがした
解散は、国民の怨嗟の声を無視することであり、大きなしっぺ返しが
待っていよう。
形式的でも解散権を行使できて麻生総理も面目をつぶさずにすんだ
のであろうか。