吉田松陰の辞世
最近立て続けに吉田松陰の辞世として、
親思う心にまさる親心、
けふの音づれ
何ときくらん
がそれなりの地位の方が述べているのを見た。
しかし、この句は一説には、松蔭21歳のとき江戸留学に際して
詠んだものとも言われる。
吉田松蔭の辞世としては漢詩によるものと、和歌による、もっと重要
名ものがある。
憂国の士としての面目躍如たるものがあるこれらをこそ、二十一回猛士
の辞世として記憶しておきたいものである。
吾今爲國死、
死不背君親。
悠悠天地事
鑑照在明神。
身はたとひ
武蔵の野辺に
朽ちぬとも
留め置かまし
大和魂