生活習慣病の危険度判定 | 橘 白扇 のひとりごと

生活習慣病の危険度判定

世界保健機構(WHO)が心臓病や糖尿病などになりやすい人を

見つけるための新基準として腹囲を採用するのだとか。


従来のBMI(体格指数)では、現実的には生活習慣病の危険度

を正確に判断できなかったことに拠るのだそうである。


新基準は、アジアでは男性85センチ前後、女性75センチ前後の腹囲

が境界線とされるようだ。


BMIの基準としての精度が疑問ならば、腹囲が精度が高いかどうかも

疑問のような気がする。

同じアジアの男性でも身長差を全く考慮しなくても良いのか。

成人病の原因は特定されているのか。この新基準の算定根拠は何か。

どういったデータに拠るのか、まったく理解出来ない。


メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)対策の基準は、腹囲男性

85センチ以上、女性90センチ以上とされているが、今回の成人病対策

の新基準と別の概念といいきる根拠もわからない。

 メタボの判断材料として腹囲が妥当かどうかの議論も遅々として進んで

いないようである。


数値を出しておいて、数値に一喜一憂するなというのなら、そもそも数値

など持ち出すべきではあるまい。

数値を示される事により該当しないだけで安心してしまう風潮を危惧する

必要もあろう。


それにしても医者不足が深刻となり、現在既に病気の人間すら救えなく

なりつつある状況で、未発病の成人病の心配をしている余裕は一体どこから

来ているのだろうか。