介助犬を拒否した兵庫県の採用試験
11月19日、兵庫県が実施した、身体障害者向け職員採用試験で、女性受験者
の介助犬同伴を拒否したという事実が報道された。
公共施設への介助犬受け入れは、身体障害者補助犬法により義務づけられて
いる。
兵庫県の担当職員は、犬嫌いやアレルギーの人がいる可能性もあるとして、
介助犬同室での受験を拒否、受験者は介助犬と離れて不安のなかで受験し、
不合格となった。
同じ兵庫県の障害者支援課は、採用担当の職員課の過失を認めていると伝え
られている。
しかし、過失といえる程度のものであろうか。
犬嫌いやアレルギーの人が存在することは事実であるが、身体障害者のために
介助犬、盲導犬なでが有用、必要であるからこそ、身体障害者補助犬法等が
整備され、公共施設での受け入れを義務付けたもので有る。
法律の普及を指導する立場の県およびその職員が、法律を知らなかったでは
済まされない。
たとえ過失であっても、犯罪とされる事例は枚挙に暇が無い。
今回の事例でも、職員課の担当者のみならず、身内をかばう同課の態度は
違法と断ぜざるを得ない。
公務員としての自覚にとぼしく、即座に辞職するべきだと思料する。
この事件が、身体障害者向けの職員採用試験だったのは、余りの皮肉ではある。