木静かならんと欲すれども風止まず。
麻生内閣の世論調査結果が政権維持の危険水域に達して以来、
野党のみならず、与党内部からも批判の声がひきもきらない。
自分たちで選出した党の総裁を、かくも短期間の経過後に批判するのは、
自らの選択眼のなさを示すことに他ならず、自己の過ちであることは明白
であるにも拘わらず、こうもこき下ろす事に何の呵責も覚えないというのは
驚きである。
潔く自らの選択を恥じるのであれば、自らの出処進退を決断すべきである。
速やかな政策実現を求める、などとなんと悠長なことを掲げて議員の会を
つくるなど、無責任の極みであろう。
真に責任を果たす方法はことではあるまい。
いっそ政党を飛び出して、政界再編の起爆剤になるような行為こそ必要
では無いか。
派閥の領袖たちも、単に派内の引き締めなどに汲々としているのでは、
領袖の名が泣こう。
しかし、この麻生という木は、本当に静かならんと欲しているのであろうか。
風が吹きすさぶ原因はこの木自体にあるように思われる。