中国残留孤児に関する報道について | 橘 白扇 のひとりごと

中国残留孤児に関する報道について

現在中国残留孤児の来日調査が行なわれている。

しかし、新聞も、テレビもこれを大きく取り上げる事はしていない。

今回は来日中に1名の身元が判明したそうだが、それすら

小さなスペースで報道されているに過ぎない。


 一方で北朝鮮による拉致については具体的進展がなくとも

随時マスコミを賑わしている。


 拉致問題は外国が原因で日本がおこなった拉致ではないため

一方的に北朝鮮を責めれば良い。しかし中国残留孤児のそもそもの

発生原因は、日本が行なった戦争、殖民政策が原因であった。


 本来、日本が責任をもって解決すべきなのは、私には

中国残留孤児の身元確認、帰国、生活援助であると思う。


 しかし、残念ながら、やや改善されたとはいえ、帰国した残留孤児

に対する支援は、けっして充分とは言えない。日本語の習得から、

就学、就職のあらゆる面でいまだ不十分といわざるを得ない。


日本語ができる、拉致被害者にたいする手厚い援助を見ていると

自国の過去を糊塗したいからなのでは無いかと勘ぐりたくなってしまう。


 どうかマスコミよ来日調査に臨む残留孤児たちの写真、経歴などを

来日調査の当初のように、記事にニュースにして頂きたい。