施設の職員さんから電話が。






「お母さんの鼻毛が伸びてるのが気になるので、次に面会の時に “鼻毛カッター” を買って持って来てくれませんか?」とのリクエストでした。






あー。私も母の鼻毛が気になってた。職員さんが鼻毛カットまでして下さるのかしら?ありがたい。






母の鼻の穴の形は “栗原小牧さん鼻” “石原良純さん鼻” のように、少々鼻の穴が開放的な作りになっている。(←この例えで伝わるでしょうか?)なので、元々鼻毛が目立ちやすいというのもある。






職員さんは刃物を使ってはいけないらしく、鼻毛用の小さなハサミでチョキチョキも出来ないので鼻毛カッターを使うのだとか。






あとは、2ヶ月に一度の訪問理美容で、ヘアカットと合わせて、口周りのシェービングもお願いしてるので、美容師さんが鼻毛カットして下さるかどうか…鼻毛カットはさすがにしないかな?











同じ電話で、母の様子について少し話す事もできました。母がどんどん衰えて行くので、悔いの残らないようにしてあげたい。と私が伝えると…






「御本人さん(母)のためになるなら、こちら(施設側)は何をしてもらっても大丈夫ですよ!」と、他の入居者の方とご家族さんの一例を教えて下さいました。






毎週末 一緒に外出してご飯を食べに行く方、毎週○曜日に手作りのお弁当を持って来てご家族と一緒に食べる方、入居者のお部屋に泊まる方 etc.etc.






これを聞いて私は、目から鱗でした。私はいつも2週間に一度、1時間ほど母の個室の中で面会するだけだったから…。






お世話になっている施設や職員さんのご迷惑にならないように。家族側の無理強いをしないように。ワガママ言わないように。かなり遠慮していました。






そもそも2週間に一度の面会頻度にしたのも、私の勝手な理屈で。今はまだ実家県に長期滞在しているけど、将来的に関東の自宅に戻れば、帰省できるのはどんなに頑張っても2週間に一度だから。今から2週間というペースを作っておこうと思ったわけで。






でも、そんなの愚かな考えだった!今は近くに居るんだから、すぐ会いに行けるんだから、もっともっと会いに行けば良いのに!何考えてたんだ、私は。






施設や職員さんの目を気にしてさ。遠慮して、物分かりの良いフリしてさ。そんなこんなしてる間に、マザーはどんどん衰えて、自力で歩けなくなったじゃんか!






ウマシカ!ウマシカ!私のウマシカ!自分の愚かさ加減にほとほと嫌になる。






翌日、早速 鼻毛カッターを購入し、鼻毛カッターを持参がてら面会に行きたいと改めて施設へ電話しました。