3月に入ると、私のシフトは週6に近い25日程度フルに入ることになった
エースのyくんは、週6以上で月の休みが4回くらいしかなかった
彼は疲れたなどと一切言わず黙々と仕事をこなしていた
私も頑張ってはいたのだが、朝起きて仕事して帰ると暗くなってて
友達などと数時間遊べば、もう明日も仕事だから寝なきゃと考えなくてはいけなくなる
彼女と長電話してたら、もう0時だ
支配感はなくなったが、今度は言いようのない拘束感に悩まされることになる、私がわがままなだけかもしれない(^o^)
7時半いつもの憂鬱な朝だ、靴下を履いて飯も食わず制服に着替えてバイト先に直行する(バイト先は5分前程度に着けばよかった)
今日で6連チャン目だったかな?
シフト制というのはキツい
例えば、月に休みが6日あっても定休日があるわけではないので普通に8連チャン一週間以上休みなしなどになる
17時になり、ようやく帰れると思ったらバイトの高校生が来なかった
所長「盆暗くん、残れないかな頼むよ」
私「わかりました」
私は基本残業を断ることがなかった、そういうモノだと思っていた
先輩「残ってくれて助かるぜ」
私「いえいえ」
結局、解放されたのは20時だった
朝の8時から20時まで、休憩を除くと11時間以上立ちっぱなしだ足が痛いよ
今はいいが年をとったらキツいような気がする・・・
別の日、10時出勤だったのでゆっくり眠ることができた
バイト先に向かう途中、友達から電話があった
バイトをサボって遊びたい気持ちもあったが、私は我慢することにした
先輩「盆暗、仕事できるようになったな」
私「いえいえ」
所長「今日も残れないかな?」
私「いいですよ」
所長「助かります、これでコーヒーでも飲んで」
数少ない休みの日は彼女と遊んで、あっという間に終わった
忙しかった3月がようやく終わった
私は月に200時間以上働き、たしか16万くらいの給与を得たが
割に合わないと思った
友達や彼女と遊ぶ時間もほとんどなく、自分の時間もありはしない(働いて帰って寝るだけの生活だ)
これならば、先月の160時間位で12万のほうが良かったまだ余裕もあったし、自分の時間も持てたからだ
そもそも私がフリーターになった大義名分としては
一、髪型や色長さが何も言われないこと(これは満たしていた)
高校の頭髪検査などで、嫌気がさしていた
二、自分の時間が持てること
三、気ままに、気楽に遊ぶ金を稼ぎながらそれなりにやること
それらが重要だった
一に関しては、学校の支配から解放された反動で私は脱色や染色を繰り返していた
シルバー、青、緑、紫、白など一通りやった(^o^)
二に関しては、私は高校時代多忙だったため
無意味な学校の拘束から解放された分をバイトに回し、それ以外で友達や彼女とも遊ぶが
学生時代は、そこからさらにプラスしてバイトがあったため、学校がなくなった分
その剰余分を自分の時間にしたかった
それほど私の高校時代は忙しかった
携帯に(ピッチだったけど)
着信が毎日10件くらいはあった
友達A「遊ぼーぜ」
友達B「明日学校行かないでこれからオールしよう」
プー「ぱちんこいくべぱちんこぱちんこぱちんこいくべ」
彼女「声が聞きたくて・・・」
私「・・・」
友達c「○○知らない?今一緒に遊んでないのか」
友達d「女紹介して!?」
友達e「○○って奴知ってる揉めたんだけど?」
友達f「昨日たまり場にいた女の子の番号しらねーか?」
女友達「彼氏と喧嘩しちゃって、どうしよう?」
後輩「ギャングに絡まれました、何とかなりませんか?」
先輩「飲み行くか遊ぼーぜ」
毎日こんな感じである、今の言葉で言えばリア充かな?(^^;)
自分の時間などありはしなかった
三に関しては、その時点では不明であった
ようは社員ではないので、最低限やりあまりうるさいことは言われたくなかった(当時の金銭感覚では10万ちょいあればよかった)
そんな私の思惑であったが、脆くも崩れ去ることになる・・・