2017年もあと数時間でお終い。
皆様にとって2017年はどんな年だったのでしょうか?

師走になると今年1年の世相を表す一文字の“今年の漢字”が毎年話題になりますが、私にとって今年の漢字は残念ながら“病”となってしまいました。
久々の『YUKARIの部屋』投稿が自らの病についての投稿になってしまい情けない限りなのですが、未だに病状を心配して下さってる方がいらっしゃるので、ここで詳細をお伝えしておきます。

Openして5年の間、病は気からだと言い聞かせ、高熱でもステージに立ち、歌い踊り気丈にバタバタと動き回って参りましたが、今年は…誠に無念ながら丈夫だった筈の“気”も数々の重なった病に負けてしまいました。
心臓の持病に重なったバセドウ病のせいなのか更年期のせいなのか、ある日突然しゃがむと自力で立てなくなるという正に“腰抜け状態”の日々が続き、足元が覚束ず恥ずかしながら何度かアスファルトや水溜まりとも喧嘩をしたり(泣)。全力疾走した後の様な汗ダクで心臓バクバク身体グッタリという状態が永遠に続く…という厄介な症状を経験し、思うように動けぬ悔しい思いと闘いながら、それでもどうにかこうにか気力だけでステージをこなす日々を送っておりました。そんな状態でステージに立たねばならぬ葛藤と悔しい思いと、お聞き苦しいのではという申し訳ない思いや罪悪感と闘いながらご来場下さったお客様にお詫びしつつ仲間達やお客様にもステージを助けて頂きつつ……という一年でした。病の原因がわかり投薬治療が始まってから、今現在はまだ全快ではありませんが少しずつ体調も回復に向かっている感じです。

そしてまた、並行して酷くなってしまった心臓の発作を無くす為、11月に行なった手術入院。その際にも沢山の皆様に大変ご心配をお掛けしてしまいました。
手術日を知っていた方からの複数のメールに術後にて個別に返信出来ず、安心して頂くつもりのFB投稿が逆に沢山の皆様にご心配をお掛けしてしまう結果になり、本当にお騒がせ致しました。お見舞いコメントを下さった皆様、誠に有り難うございました。そして、私のドスッピン(苦笑)を病院まで見に来て下さった数人の皆様、誠に有り難うございました。

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私が受けた手術は『経皮的カテーテル心筋焼灼術(アブレーション)』というもので、通常のメスで執刀する様な大層な手術とは違い、首や足の付け根等のたった二箇所の小さな穴からワイヤーを心臓まで通して、頻脈を起こす余分な心臓内のバイパスを何箇所か焼くという内容の手術でした。
昔から不正脈や頻脈があったのですが、色々病が重なったせいかここ1年は頻繁に頻脈が起こる様になり、いつまでも発作が治まらなかったりステージ中に息が吸えず末端まで血液が廻らず身体が冷たい状態に何度もなったりもしていたので、懇意にしているお医者様からの紹介を受け、それならばこの機会にと手術をしました。
2時間の予定が4時間になり、局部麻酔のみの意識ある中での手術は正直キツかったですが、先生が時間をかけて粘り強く頻脈の元を探してくれたお陰で、術後に心電図の波形を見るとWPWの波形ではなく普通の人と同じ波形に変わっていてビックリでした!
私は基本的に滅多に病院に行かない質なのですが、今回初めて手術したおかげで、今の医療技術の凄さを身をもって体感させて頂きました。

そして今年は、私の周りでも病に悩まされた方が多かった年でした。
複数の癌に冒され、私なんかよりもっともっと壮絶な手術を受け闘病され、先日無事にステージ復帰を遂げた不死身の忠さんや、ヴォーカリストやミュージシャンにとって過酷な病である突発性難聴にある日突然なってしまい現在治療中という2人の歌姫や、私と同じバセドウ病の方も実は周りに結構いらっしゃったりして、色々と相談に乗って頂いたりアドバイス頂いたり。
健康第一。何よりそれを思い知らされた1年でした。

病を無視して無理して頑張っていても病はどんどん悪化、次第に無理も効かなくなってしまい、結果的に周りにも迷惑を掛けてしまったり。
長い人生の一時、休める時は休んで病を治す事に努めるという事も大事なのだと。
今は心強いスタッフ達がお店を頑張って支えてくれているので、私も安心して病と向き合う事が出来ました。これが何よりの感謝です。

来年は皆様にとっても元気でパワフルな年になりますように。
私も来年の漢字は“健”になると信じています。

2018年も皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
皆様も良いお年をお迎え下さいませね。

ーYUKARIー