伊勢音頭
おいっす!
停車時に若衆が唄ったり、梶方が小休憩の時に唄う「伊勢音頭」。
また梶方が唄う唄として「木遣り」がありますが、また別物です。
しかし、木遣りから派生したのが伊勢音頭とされています。
伊勢音頭、木遣り共に昭和57年に河井敏夫・山本武夫 両氏から伝承されました。
伊勢音頭は各地に存在していますが、似ている節はあるものの歌詞が違ったり囃しが違ったりします。
奥条で「ソーリャーヤートコセーエーエー ···」と唄う所を
保示では「ホンマカヤートコセーエーエー ···」と唄います。
(また乙川西山の歌詞を見ると「オメデタヤートコセーエーエー」になっていました。)
歌詞も各地で替歌が生まれたりします。
今回は奥条の若衆のH君から伊勢音頭の歌詞用紙を入手したので公開しちゃいます。
同じ歌詞の部分は記号を使います。
①ヨーイヨーイサーアエ
②ヨイヨイ
③ハーンヨーイセ ハーリセ
④ソーリャーヤートコ セーエーエー ヨーイヤナハリャリャー ホイ コレワイセ ホイ サーアーヤーレコーノセ
一
① ②
めでためでたの ②
わかまつさまは ③
枝もナアェ
栄りゃヨーイソレワ
葉もしげる ④
二
① ②
鶴がご門に ②
何と言うてかけた ③
お家(門付では○○さん)ナアェ
ご繁盛ヨーイソレワ
言うてかけた ④
三(以下囃し方 ②③④ 省略)
①
見たか聞いたか
常石車
金のナアェ
縞海老ヨーイソレワ
鮮やかに
四
①
見たか引いたか
常石車
囃子とナアェ
梶方ヨーイソレワ
息のよさ
五
①
めでためでたの
常滑祭
六台のナアェ
山車(やまぐるま)ヨーイソレワ
勢揃い
六
①
伊勢は津でもつ
津は伊勢でもつ
尾張ナアェ
名古屋はヨーイソレワ
城でもつ
七
①
めでためでたが
三つ重なりて
鶴がナアェ
ご門にヨーイソレワ
巣をかけた
八
①
お伊勢さまへは
ここから何里
三里ナアェ
山道ヨーイソレワ
五里なわて
九
①
唄は音頭で
囃子は早舟
金のナアェ
縞海老ヨーイソレワ
踊りだす
十
①
桜吹雪に
乱れた髪の
あの娘(こ)ナアェ
十八ヨーイソレワ
花盛り
十一
①
あの娘(こ)よい娘(こ)だ
もたもち顔で
きな粉ナアェ
つけたらヨーイソレワ
なお良かろ
十二
①
祭り囃子に
うかれて踊る
桜ナアェ
並木もヨーイソレワ
花吹雪
いかがでしょうか?
縞海老や早舟、常石車、桜吹雪など奥条に由来するものや常滑祭、六台など旧常を練りこんだ歌詞もあるんです!!
後半は滅多に唄われないですが来年の春よく聞いてみてください。
今日はここまで。
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