星の道を歩こう | 真理のパフォマー 女優セラピストヒーラー くみちゃんのレッツらゴー。
10月7日、仙台の路地裏の小さなライブスペースで、金大煥追悼パフォーマンスが、密やかに、そして盛大に行われました。

錚々たる出演者の方々は
重要無形文化財総合認定保持者である、
大倉流大鼓奏者  大倉正之助さん

韓国伝統芸術舞踊の巫女舞のサルプリを伝承し、娥影ーGaeiーという名で書画家としても国内外で活躍する
朴 曜子さん

尺八と筝の可能性を追求し続け、邦楽・洋楽問わず国内外で積極的にコラボレーションをし、古典的かつ斬新な演奏で聴くものを魅了する、
佐藤皖山さん、佐藤佳世子さんご夫妻

「墨はね」は生命の根源であると語り、墨象とライブパフォーマンスで芸術作品を創り続けている、空間芸術家
大串孝二さん

故 大野一雄氏を師匠とし、舞踏は神との交流であり、愛の芸術行為であるという精神性を追求し続けている舞踏家
小山朱鷺子さん


パフォーマンスの幕開けは、朴曜子さんの
妖しくも美しい韓国舞踊  サルプリ。
真っ白な衣装、そしてまるで面を付けているかのような、静寂な面立ちと表情で踊る巫女舞は、此岸と彼岸の境界線を滑る光の珠のようでした。
場が、静謐に清められてゆく。
生きている者も、亡くなっているものも、
禊ぎ祓われ慎ましくも唯一の光を放ってゆく。
韓国の伝統音楽と相まって、幽玄な場が創られ、結界が張られ、異次元の空間にいるようでした。
女性とは、かくも美しく、畏れ多い存在なのか。
ただただ、圧倒されました。

大串孝二は、金大煥氏に捧げる、宇宙の爆発音と生命の起源を現すパフォーマンス。
小山朱鷺子は、尺八と筝で演奏される
アヴェ・マリア
アメイジング・グレイスでの舞踏。
佐藤皖山、佳世子ご夫妻の演奏
「光陰」

(わたくしくみちゃんは、当日なんと初めての舞台監督を仰せつかり、大串さんと朱鷺子さんと佐藤ご夫妻のパフォーマンスは見れなかった(T_T)
本当に見たかったです)

そして最後を飾ったのは、
大倉正之助さんの大鼓
「金大煥ー父ーに捧げる鎮魂」

私が楽屋に正之助さんを呼びに行った時、
正之助さんは真っ白な扇子に、筆で般若心経を書いておられました。
一文字一文字、精魂込めて書かれる姿は、父と慕った金大煥氏への尊敬と愛に溢れ、神々しく輝き、私は全身総毛立つのを感じました。
金大煥氏は、米粒ひとつぶに般若心経283文字を刻み、書の作品にも般若心経を多く残しています。
正之助さんはきっと、舞台に立つ前はこうして一点集中されているのでしょう。
そして、金氏の偉大な魂と語り合っているのでしょう。
あーもう、今思い出しても涙がこぼれます。

正之助さんの右手から放たれる一音は、一瞬にして真っ直ぐに宇宙の中心へと届き、光となって弾け輝くのです。
新しい星が生まれるみたいに!
まさに「星の道」を創造しているかのよう。
正之助さんから放たれる声は、波動です。
あたしゃ、波動を生まれて初めて、「見ました」!!!
声という波動が、地上にあまねく響き渡り、大地とそこに住む生命を包み変容させる。
全ては神の現れである、という真実を教え、変容させる。
そしてね、とにかくかっこいい。
大鼓を演奏する正之助さんが。
惚れてしまいましたよ、真面目に。

日本の伝統音楽、伝統芸術って素晴らしい。
日本に生まれたことを誇りに思う夜でした。

そして、その芸術家たちを最高の照明で照らしてくれたのは、仙台の若き照明家 高橋亜希。
シンプルでありながら究極に美しく、パフォーマーと一緒に呼吸をしているかのようなあかりでした。
素晴らしかった。

そして、パフォーマンスを締めくくったのは、司会の 金美子のこの言葉。

「皆様、中秋の一夜、芸術を通して、心を交わし感じる時間になりました。
私は、心に沁みる一生の思い出になりました。 
皆様はいかがでしたでしょうか。

金大煥先生を通して出来た韓国と日本の架け橋の上に、今私たちは立っています。
この橋の上で、一緒に星空を見ながら。
星のように 光続けることを金先生は願っていらっしゃると思います。
それは、ここに参加された私たちの役割でしょう。
これから、星のように輝く未来になることを願って、お開きといたします。
本日は、参加していただいて、心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。」


舞台の写真が一枚も無いのです~(T_T)

とっておきのプライベートショットを何枚かラブ

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大倉正之助さんと、小山朱鷺子先生と。
正之助さんにサインをいただきました~!


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打ち上げで正之助さんと!


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朴曜子さんと一緒に。
還暦とは思えないこの美しさ!!!


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チマチョゴリを着ての司会、金美子。
美しい!!


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そして、金大煥氏の作品「アリラン」
は、仙台の韓国領事館へと寄贈されました。
新たな星の道が日本と韓国に渡され、ここからすでにたくさんの芸術家たちが星の道を歩き初めています!

この作品を領事館にかけた時、小山朱鷺子先生にははっきりと、
「ありがとう」
という金大煥氏の声が聞こえたのですって!

金大煥氏は、まだ生きている。
たくさんの作品の中に、
そして氏を愛する人たちの心に。

ありありと。