韓国の現代音楽の巨匠であり、即興書家でもあった、金 大煥(キム・デハン)の作品展が仙台で開催されます。
没後11年、そして日韓国交正常化50周年の節目となる年に、日本では初めての作品公開です。
この作品は、「天使の足跡」
金 大煥(1933～2004)
フリージャズのフィールドで活躍した。
殊に両手に3本ずつ計6本のマレットを用いて多彩なリズムを生み出す奏法は有名。
日本でのミュージシャンとの交流も多く、幾度も日本を訪れている。
また、般若心経283文字を米粒ひとつぶに刻む、微刻という書の大家でもあるが、その技術は大統領からも注文が来るほどであった。
即興で裏文字を書くパフォーマンスでも知られる。
今回の芸術展は、長年舞台を共にされた、
舞踏家 小山朱鷺子氏と、空間美術家 大串孝二氏が所有する作品を展示します。
アリラン芸術展
金 大煥 ー追悼と復活ー
日時 10月6日(火)～10日(土)
11:00～19:00(最終日は17:00)
場所 SARP仙台アーティストランプレイス
仙台市青葉区錦町1-12-7 門脇ビル1階
そして！！
生前の金 大煥と親交のあった、超豪華アーティストによる、追悼パフォーマンス
「星の道を歩こう」
が開催されます！！
日時 10月7日(水) 18:30開場 19:00開演
場所 Jazz me blues nora
仙台市青葉区錦町1-5-1 ノーバルビル1F
入場料 3,500円(ドリンク別1,000円)
出演
大倉正之助 (大倉流 大鼓奏者)
朴 曜子 (韓国舞踊家・書家)
佐藤皖山 (都山流 尺八奏者)
佐藤佳世子 (生田流 琴奏者)
大串孝二 (空間美術家)
小山朱鷺子 (舞踊家)
このメンバーは、その分野に於ける超一流の方々です。
おそらく、もう二度とこのメンバーでのパフォーマンスは見られないでしょう。
日本でも、韓国でも。
司会は、仙台で活躍する演出家・俳優の、
金 炤希。
私は、スタッフとしてお手伝いしています。
この企画に関われること自体が、本当に光栄です。
金 大煥は、そのパーカッションの音を、
「ヒス」
を表すことをテーマとしていました。
「ヒス」とは、宇宙が出来た時の、宇宙の粒子の爆発音。
この世界には、未だ「ヒス」が残っているはずだ。
「ヒス」を追い続け、その音を出すことに生涯をかけて、パーカッションをたたき続けた。
彼は黒を大変好み、愛していました。
何故なら「ヒス」の色は黒ではないかと思っていたからです。
黒は、この全世界を包み込む色だ、と語り、常に全身黒い服をまとっていました。
こちらは在りし日の韓国でのライブのポスター。
「善男子」の裏文字が貼ってあります。
「善男子」
それは、至高の魂を持ち、一生それを貫く人。
人間の最終目的であり、芸術家としての在り方。
音楽を演る人間は、全て心に「善」を持っている。
全ての音楽家、芸術家は「善男子」である。
金 大煥は自らその道を全うし、人生を芸術に捧げたのでした。
舞踏家小山朱鷺子氏とのエピソードは、本当に鳥肌モノです。
パフォーマンス中に2人で宇宙へと舞い上がっていき、宇宙の中で2人が一つになって、宇宙の塵になったこと。
初めての日韓芸術展でのパフォーマンスで、小山朱鷺子氏が金大煥の落とした朱墨を手で愛しくすくい上げ即興で顔に塗り、朱点童子のような赤く汚れた顔で踊り、またたく間に両国の間の氷が溶けたこと。
今回の作品を額装する時、
小山朱鷺子氏は1人で作業しながら、金大煥と語り合っていたと言います。
その時間が、至福の時だったと。
「このお彼岸には、彼の御霊がやって来て、朝起きがけの1時間、ベットの上で踊ったの。
肋骨にヒビが入っているこの身体が、ひとりでに動いて、身体でパーカッションを奏でていたのよ、くみちゃん！
彼はもう来てる。
そして、今回のこの芸術展をとても喜んでいるわ。」
そう。
小山朱鷺子氏は、今肋骨にヒビが入っているのです。
でも、愛する金大煥のために、7日は最高のパフォーマンスをすることでしょう。
「星の道を歩こう」
このテーマには、韓国と日本を星の道で繋ぎ、国と国の橋渡しをしたいという想いが込められています。
金大煥と小山朱鷺子氏が、宇宙の中で溶け合い一つになったように、
国と国が一つに溶け合い、幸せの道を共に歩く日が来る。
きっと、それはもう叶っているのだ、
「ヒス」が生まれた時から。
左から、
司会の金炤希、小山朱鷺子氏、わたくしくみちゃん。
10月7日、金大煥を敬愛する芸術家たちの魂のパフォーマンスを、ぜひ体験してください。
そして、韓国と日本が芸術と愛で融合する瞬間を、目撃しましょう。
共に、一つになりましょう。
お申し込みは佐々木久美子
kumityangogo@gmail.com
にご連絡くださいませ。