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「えーと」や「あのー」といった場つなぎ発言の時の脳の活動部位が判明
人間は言葉に詰まると、「えーと」や「あのー」といったその場をつなぐ言葉をしばしば発します。
こうした場つなぎ言葉を口ずさむ際、大脳皮質連合野と呼ばれる脳部位が活動していることが、
米国ウェイン州立大学、
ミシガン小児病院、
広島大学、
和歌山県立医大
などの研究者たちにより明らかにされました。
同成果は、
米ウェイン州立大学の杉浦綾香 博士研究員、
同大 小児科神経科の浅野英司 終身教授、
和歌山県立医科大学 脳神経外科の中井康雄 医師、
広島大学の神原利宗 助教
らによるもの。
大脳皮質連合野は、高次の情報処理に関与する部位である「前頭連合野」、空間把握や身体意識に関与する部位である「頭頂連合野」、物体認識、聴覚認識、記憶に関わる「側頭連合野」の3つが存在しています。
今回の研究では、外科手術が行なわれた難治てんかん患者を対象として、場つなぎ言葉を偶然発している際の皮質脳波活動を計測し、統計解析することで、3つの連合野すべてが活性状態であることを確認したといいます。
ただし、頭蓋内電極留置の位置が患者によって異なるため、全患者で共通の場所が活性状態になったとはいえないともしています。
場つなぎ言葉を発している短い期間に、3つの連合野は同時的に活動していることが観察されたとのことで、浅野教授は、
「この短い期間に脳内では、引き出しの
奥にしまわれている言葉を引き出し、
整理する処理がなされている。
その際に起こる連合野同士の
コミュニケーションプロセスが、
大脳皮質連合野における神経活動として
観察されたのではないか」
との見方を示しています。
1秒間に70~110Hzで振幅するガンマ波(高周波脳波)の大きさを示したグラフ。赤い線で示しているとおり、「えーと」や「あのー」といた場つなぎ言葉を発しているときに、ガンマ波が大きくなっていることが分かる (提供:ウェイン州立大学/和歌山県立医科大学/広島大学)
難しい話はよくわかりませんが、人間というものは「えーと」や「あのー」と発言している間に高度な情報処理をしていることがわかったようです。
これらはAIにはない機能ですよね。
人工脳(電子脳)を作るにあたりこの辺は考慮されるのでしょうか?
これらが再現可能な人工脳が作れればより人間らしく馴染みやすい存在になることでしょう。
Source:マイナビ
TO BE CONTINUED