2019【今日の批評】242 NEC、共通鍵暗号化方式OCB2に脆弱性を発見 | IT批評家の戯言

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NEC、共通鍵暗号化方式OCB2に脆弱性を発見


NECは8月20日、ISO/IECで

標準化され広く安全と認識されていた

共通鍵暗号化方式


 「OCB2


に脆弱性があることを発見。


ISOに報告したと発表しました。


OCB2は共通鍵暗号技術の領域で

安全性が信じられてきた暗号化方式ながら、

NECは名古屋大学などとともに

数学的な安全性証明に誤りがあることを発見。


これによりわずかな計算量で

解読・改ざんが可能であることを

証明しました。


この脆弱性の具体的な内容と修復方法を

記した論文は、


国際暗号学会

(International Association for Cryptologic Research)


主宰の国際会議である暗号技術の

最難関とされる国際会議


「CRYPTO 2019」(8月18~22日開催)


において最優秀論文賞を受賞しています。


OCB2はまだ社会的に実装されていない

技術なので現実の脅威は存在しないものの、

事前にISOに報告することによって

企画除外となりました。


NECと名古屋大学、なかなかやりますね。


事前に脆弱性を発見するなんて

なかなかできるものじゃありません。


これで1つ脆弱性の恐怖から

逃れることができました。


ほっといたらゼロデイ攻撃の対象と

なってたかも知れないですからね。


TO BE CONTINUED