『PERFECT DAYS』を観ました。一言で言うとしっとり日常系映画。全体の2/3がトイレ掃除で、その他はちょっとしたイベントや日常風景で構成されていました。
主人公の平山さんは公園のトイレ掃除に命をかける寡黙なイケオジ。同僚のチャラ男、タカシと違って熱心に仕事に取り組んでいます。
僕も喫茶店のバイトで毎回トイレ掃除をやっていたので分かるんですが、接客不得意系人間には至福の時間なんですよねぇ。あまりにトイレ掃除が好きすぎて、20分でやれと言われていたところを30分くらいかけてた記憶があります。
平山さんの質素な暮らしがループする中で、いくつかのイベントが発生。
「何気ない日常」の中に非日常を見つけて楽しんでるよ的なことなのでしょうが、あまりに刺激のない日々で、怖くなってきました。Z世代のドパガキとは対照的ですね。
しかし、登場人物が少ないし邦画なので人の区別もつきやすいしで、人間関係が把握しやすいです。
同僚のタカシは「金がないと恋愛できない」的なことをずっと言っています。ヒモになればええやん
平山さんの元に家出姪、襲来。母親(平山さんの妹)が迎えに来ます。かなりお金持ちの模様。姪はブルジョワママからの教育(というか支配)から逃げてきたのでした。
同じ過去を持ち、トイレ清掃という職業に行き着いた平山さんは姪に「この世界には、本当はたくさんの世界がある。つながっているように見えても、つながっていない世界がある」と語りかけます。
私は地形という物理的な概念で一瞬この意味を把握したのですが、たぶん平山さんが言っているのは、社会構造の断然の話。
タカシ、バイト辞めるってよ。
平山さん、“パーフェクトデイズ”をぶち壊されてプンプンしています。ムカプンムカプンダメでプン。
その後行きつけの居酒屋のママが見知らぬ男と抱き合ってるのを見て動揺。慣れないタバコを吸って咽せちゃいます。なぜか金ピース。
僕の推測ですが、平山さん昔はベビースモーカーだったのだと思います。普段タバコ吸わない人がこんなにタールの重いタバコわざわざ買わないと思うからです。祖父はこれ吸いすぎて死にました。
そして全体を振り返って、やはり平山さんの感受性の高さに、羨ましくなるばかりでした。自分の人生をパーフェクトデイズにするかどうかは自分次第、ということですね。