国立博物館は鳥獣戯画以来であります。
あの時は長かった。。。
そんな記憶も新しい平成館で、今回はクレオパトラとエジプトの王妃展。

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会期を鑑みるに、夏休みの小学生も楽しめるように、という狙いがあるのだろうクレオパトラ展。
特筆すべきは何と言っても展示の見易さ。
解説が通常より単純な表現が多いのは、先に書いた小学生入場者を見越してのことだと思われるので、少々物足りない思いもなきにしもあらずだったわけですが、展示全体を通しての通路の取り方、展示物の間隔など、鑑賞していてとても気持ちが好いのです。
私が行った時間は金曜の延長時間で1展示ケースに1グループが割り当てられる程度の混み具合だったから、ピーク時にどれくらい混雑していたかは定かではないですが、この展示なら多少混雑していても鑑賞可能だな、というレベル。
ストレスなく鑑賞できる展覧会は実に素晴らしいと思う次第です。

さて、展示内容はというと。
個人的には、展示室を移動してからの後半戦がとても面白かったと。
レリーフがわんさか展示されているのですが、このレリーフ群が実に美しく。
ハトホル女神の柱頭など、これがバンバン立っている神殿なんて想像しただけで鳥肌モノだったり。
ハトシェプスト・ティイ・ネフェルティティからクレオパトラに渡るくだりで、流石にちょっとクレオパトラだけ時代が違うようで浮いた感こそあったものの、全体を通してわかりやすく面白い(面白く思わせるような)展示だったと思うのであります。

古代エジプトに造詣が深い方にはもしかしたら物足りないかも?ですが、総じてオススメの展覧会であります。

9月23日まで。