上野にフェルメールが2枚、来ている。
真珠の耳飾りと真珠の首飾り。
奇しくも真珠の2枚が揃い踏みだ。
どちらも絶対に見逃せない。

夏日のある平日、スポットで時間ができたから上野まで。

都美術館の方が時間延長も少ないから日中行ける内に!と、マウリッツハイスの耳飾りに足を向けたものの。

入場60分(以上)待ち。

とって返して西洋美術館のベルリン美術館展へ。
こちらは即時入場可能。





とはいえ、夏休み前の平日の人の入りとしては大盛況のレベルだったから、こちらも人気の展覧会である様子。

「ヨーロッパ美術の勉強」と銘打つ展覧会なだけあって、バロックやマニュエリズムなど各ジャンル満遍なく。
テーマについての掘り下げは若干あっさり。ベルリン美術館の規模を見せつけられるものであるのかなと。

夏休み本番に入ったら宿題レポートの学生が増えそうな予感。


メインディッシュ、真珠の首飾りはやはり別格の存在感。
同時代の他の画家の作品にはない光の差し方と透明感は納得のフェルメールだ。
少女のふわりとした表情も魅力。

今回初めて気がついたのだけど、
フェルメールの描く少女はどれもとても似ていて(同作家だからある程度当たり前なのだけど)、ちょっと悟りを開いた仏像的な微笑方をしている。
静かで、少しだけカリカチュアな感じ。


耳飾りと首飾り、混み具合にこれだけの差ができたということは、割引デーだっただけでなく、やはり耳飾りのネームバリューであろうかと思う次第なのですが、首飾りの少女もとても美しいので、耳飾りだけでなくこちらもぜひ見て欲しいと、部外者なりに切望です。

素敵でした。