When I was in the States, Candice gave me beautiful blue fish.

When I was leaving the States, I asked Amy to adopt him.

His name was Maddie, his Japanese name; Madara.

He died yesterday.

My Dad has kept dying in my heart for a long time.

He died yesterday again.

My llama person killed himself somehow too.



So many things are dying in this very much alive world.

I always clean bathrooms at work.
I choose to do every kind of job that everyone hates to do at work.

My friends always talk to me when they have problems.
Even people who I've met only a couple of times do so.
So do my father and mother.

Why am I thinking about these things altogether?

"I want a life."

He says. Should I tell him that he's already been dead?
Or is it a lie? Am I lying?

I clean the room, go to the university, take a shower, go work,
and see Michael on Friday.

"His color got brighter when he died."
Amy said.

I think it is true that I see colors when things die.

You've been dead and
kept dying so many times.

Are you more blue now?
You're supposed to be more blue.

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アメリカにいたとき、

鮮やかな青の魚を、キャンダスにもらって、

そしてかっていた。

帰国するとき、エイミーに引き取ってもらった。


彼女の名前はMaddie。和名、まだら。
昨日死んだ。


ずっと前から、父はずっと私の中で死に続けていた。

今日、また死んだ。


クレイがダニエルと別れた。


死んでいくものが、いっぱい。


生きている毎日にいっぱいある。


私はいつもトイレ掃除をする。
仕事先では、誰もしたくない仕事を率先してする。

友達はつらいときに、いつも相談をする。
そんなに話したことのない人も、困ると相談しに来たりする。
父も母も私に相談する。


この二つが一緒に思考に流れるのはどうしてだろう。



もうちゃんとしたい、と言う彼に、

あなたは死んだのよ、
というべきか、


それともそれは嘘なのか。


部屋を片付ける。大学に行く。
シャワーを浴びる。
仕事に行く。
マイケルに会う。







まだらが死んだとき、青い色が、より濃い青になって、
とってもきれいだったと、エイミーが教えてくれた。



死んだとき、
違う色が見えるのは、


本当だと思う。
僕の名前はイチロー。

一郎。

まっすぐな名前にしたかったから、
昨日、ちょっと変えてみた。

だけど名前変えたって、僕はまだらなままだ。

僕はしましまになりたい。
物好きな人は、僕のことを
「水玉」って呼ぶけれど、
でも、僕はそんなにきれいなもんじゃない。
水玉って、だってあれだろ?
玉の形はまぁるくなきゃいけない。

でも僕のは、
ぼくのぼつぼつは、
いびつで、ふらふらしてて、
これは、
まだらと呼ぶしかない。

ここいらの住人は、大体が
しましまなんだ。
大抵一色。たまに二色遣い。

ぼくなんていろいろ色のまだらだ。
まだらのなかなかに「ー」をいれたら、
「マーダーラー」
Murderer。
殺人者。
ぼくのこのいろいろいびつな
ぼつぼつは、
人さえ殺しかねないほど
まだらなんだ。

だから、ちょっとやそっと、頑張ったって
しましまにはなれないよ。

しましまは言うんだ。
「お前、もうちょっと、まっすぐなれないのかい?」って。
「せめてもう少し、トーンを落としたらどうだい?」って。


だから昨日、思い切って、
名前を一郎に変えてみたんだよ。
一三にしようかとも思ったんだけど、
「いちさん」って名前じゃ、
「さん」付けで呼ばれたときに
何か、ぎこちない。
それに、あんまり奇抜な名前じゃ余計に目立つからさ。
だけど、「ー」ってさ、ほら、
しましまの憧れの名前じゃないか!
なんて、まっすぐ!!

一晩、一郎で過ごしてみた。


でも、やっぱり、
ぼくは、
ぼつぼつはぼつぼつのまんま。

ぼくは
まだらだよ。

ずっと考えてるんだ。
ここにフィットする方法。

背筋を伸ばせばいいのかな。
上に向かってでも、
下に向かってでも、
とりあえず、
ぴんと
してみたらいいのかな。


そうしたら、
まだらでも、

このしましま世界で、



まっすぐ生きていけますかね?
あなたは
いつも
そこが真ん中だって、
歩いてきた道
まがって
それて

あなたは
いつも
それでも真ん中だって
言い張ったって
前か
後ろか

つまづいて
つかんだはずの砂
すき間から
こぼれて

走っても
走っても
渇きだけ

さびしいよ
さびしいよ
倒れた人だけ目にはいる


仕方ない
ここが真ん中だ
先頭を走ってる

すみっこを
後ろ向きに走ってるだけなのに
だから流れてたんだ
することはあったけど、
する気がなかったから、
水のいくままに

だから流れてたんだ
足を動かせばよかったのか、
手を動かせばよかったのか、
教えられたとおりに泳げばよかったのか、

子どもが指差して笑う
あの水かきの意味が無いねって。
あるんだからいいじゃないか。
それ以上何の意味があるっていうんだ。

でも流れてる
流れてるんだから、いいじゃないか。
他に何があるって言うんだ。
行き着く先はみんないっしょなのに。

水溜りの中に立っている。


黄色い長靴が足首まで濁った茶色の水につかって、

お母さん、


さわこは呼ぶが、母は来ない。


長靴を包む透明になりきれない水が、ゆっくりと、佐和子の足を冷やし、

彼女はじっと、そこに立っている。


砂の粒が、水の中を舞う。


さわこは目をつぶって、

小さな魚になってこの水溜りを泳いだら、どんな気持ちだろうと考える。


砂利が水溜り底にはびっしり敷き詰められ、

砂のきらきらが茶色の中で舞う。

息は鰓でできるのか。

雨の日は水中から見上げた水面に大きな輪ができる。

一つ、二つ、

雲間から光がさして、水の中に進入し、道をつくる。

茶色がまたきらきらひかる。


晴れがきたら、


さわこは目をじっとまだ閉じて考える。


晴れがきたら、この水溜りは全部無くなって、砂利の底が土の表面になる。


魚のさわこは泳げない。鰓では息はできるだろうか。


水が天に吸い込まれるときに、人間に戻ればいい。



それまではこの小さな小さな茶色の濁った水溜りで、泳げればいい。

ずっと雨が降ればいい。

ずっと、ずっと、雨が止まなければいい。