スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」を観に行ってきました。

私の好きなスーパー歌舞伎!久しぶりの観劇です💖


  主演は市川團子さん。

個人的には中村隼人さん推しなので新橋演舞場ではWキャストだったのに、なんで大阪には来てくれないんだ。と残念😢ではありましたが、


観劇後は、

市川團子さん。。。。すごい。。


ってなりました。なんか、あのセリフの話し方も好きになりました。純粋な心の小碓命や踊り女姿もとても似合っておられました。


今までは可愛らしい雰囲気の印象の方でしたが、今回は貫禄さえも感じましたね。


物語はヤマトタケルの成長を描いてる面もあり、元々お役も若いからちょうど年齢としては合ってるのかな?


と思い後で調べたら、市川團子さんの実年齢が20歳と知って、驚愕。。。


マジで?!歌舞伎役者さんって早熟やな!😳ってなりました。


いやいやどんな思いで、まだ会った事の無い我が子に会いたいとか言ってたのよ!

凄すぎるわ、あなた💨💨


  今回も熱い舞台で。

基本的に、役者さんが魂を燃やして務める作品って大好きなんですよ😍

舞台からの熱が伝わってくるっていうか、人間の限界に挑戦してるって感じて。


このヤマトタケルの役も「スーパー歌舞伎」ってジャンルですけど、とにかく大変!

早替わりが何度もあるし、立ち回りもあるし、セリフも膨大だし、お芝居もしなきゃいけなくて、主演が担う物が大きくて。


しかも上演時間が長い

第一幕・・1時間(休憩30分) 第二幕・・1時間(休憩20分) 第三幕・・1時間20分

で、合計3時間20分!休憩含めたら4時間超えるっていう。インド映画より長いんです。。。


よくもまぁ、こんなヘビーな舞台を一日2回も上演してるって、ほんまに感服です。


松竹座の座席はフカフカで、3階でもオペラなくてもよく見えるので観劇は楽しかったです🎵


  思い起こせば。。

個人的な思い出ですが、スーパー歌舞伎の作品を初めて観たのも「ヤマトタケル」でした😌


市川猿翁(当時は猿之助)さんの舞台を観たくって、お金貯めて観に行ったら、ちょうど体調を崩されていて右近さんが代役を務められていました。確か猿之助さんのお写真を1枚もらえたと思う✨️


観劇中は途中眠りこけながらも(笑)、今まで観たこと無い世界に圧倒され、感動した記憶は忘れられませんでした。


3階席1列目で観ていて、最後に宙乗りで役者さんがめちゃくちゃ近くに来てビビったし、花吹雪が座席に落ちてきて、その花びらをそっと番付(パンフレット)に挟んで持って帰った思い出があります🌸◦°


当時はすっかりハマって、図書館で猿翁さんの本借りて読んだりTVの特集観たりしてました📖


  印象に残った場面

見どころは山ほどあるんですけど、

第一幕の最後に、熊襲を討伐した後、ヤマトタケルを名乗るところで、

後ろに太陽が登ってきて「和製ジーザスクライシス・スーパースター」的なところ。


第二幕は伊勢の場面で、衣装と舞台が「白・赤・黒髪」で様式美の上に、銀色が際立って和のコントラストが美しいところ。

もちろん立ち回りも素敵です。


第三幕はなんと言っても、白猪がお気に入りです。どうやったらあんなに走りながら頭をフリフリできるんだろう‪💨

中に入ってる人の腕って絶対筋肉ムキムキなんだろうな。とか思ってしまいます(笑)


あとは中村壱太郎さんもいいお芝居される方だなぁと感じました。実年齢では13歳も差がある様ですが、品もあり全く姉さん女房には見えない所が素晴らしい✨(それ以前に性差も超越してるんだけども)


最後はカーテンコールで、ヤマトタケル(市川團子)が登場後に、ひざまづいて父帝(市川中車)の手を取る場面が会って、めちゃくちゃ胸にきましたね。



  これからのスーパー歌舞伎は。。

今は様々な形の新作の歌舞伎があり、珍しいものでは無くなっているかも知れませんが、

脚本がしっかりしてること。哲学的な台詞の数々。衣装(冠含む)の豪華絢爛さ。舞台の美しさ音楽の充実さ。立ち回りの激しさ。そして歌舞伎としてのお芝居。どれをとってもレベルが高い良い舞台だったなぁ。と改めて思いました。


確かに上演時間は長いし、今回も3階席では意識を失っている人がチラホラいたけど、令和の「ヤマトタケル」も良かったなぁ。って思います。


私は「千と千尋の神隠し」みたいに、この衣装とセットと音響とか全部持って行って、海外で公演されたらいいのに〜。フランス人とか好きそう💖って勝手に感じてました😄


また今後も続いて行くと良いですね🌼*・

松竹座公演は今日が千秋楽。皆様お疲れ様でした。