3月24日(金)駒繋小学校の卒業式が行われました。
当日はお天気にも恵まれ、桜の蕾の膨らみかけた中、68名の卒業生が駒繋小学校を巣立って行きました。
今年の卒業生の中には、『第10000号』というなんともスペシャルな卒業証書番号をゲットした子もいて、厳かな中にもほっこり笑顔になるそんな素敵な卒業式でした。
卒業生全員による門出の言葉や合唱、見送る側の5年生たちの合唱&合奏、その立派な姿には毎年泣かされます。
今年も本当に素敵な卒業式でした。
慣れ親しんだ小学校を離れ、新しい環境に向かって行く子どもたち。
きっと自分で自覚している以上に、心も身体も期待と不安に包まれて、高揚しながらも緊張している事でしょう。
これから中学生となるこの時期、自分の感情を上手くコントロール出来ない事も沢山出て来るかと思います。
今まで気にならなかった自分の容姿や才能が気になり始めたり、人と自分を比べては自分の方が劣って見えたり、自信をなくしたり。。。
やたらと攻撃的になる子、ハイテンションになる子、無口になる子、寝てばかりいる子。
急激な身体の成長に心が追いついて行かないんですよね。
大好きだったお父さんお母さんが嫌いに思えて、
お母さんが良かれと思って言った一言に
「うざっ!うっせー!ババア!消えろ!死ね!etc…」なんて暴言を吐く子も出てきたり…。
可愛かったわが子に初めてそんな事を言われた日には倒れそうになるほどショックを受けるママたちですが、残念ながら日に日に耐性が付いてきます(笑)。
そして、言われたお母さんたちも負けてはくれないので、だいたいどこの家庭でもバトルが勃発。
そして、その後どうなるかと言うと、
どちらもひたすら自己嫌悪です。。。
思春期ってそんなものですよね。
大人になった今になれば「いい時代だったなぁ〜」と振り返れる事も、その中にいる時は楽しい事より苦しいことの方が多かったような気もします。
なんたって多感ですからね。思春期は。
「そんな時は、あんまり自分を責める事なく『いま自分はそんな時なんだな〜』と自分を許して認めてあげてね。」
と私はいつも彼らに伝えています。
周りで見守る大人の方たちには、そんな彼らのなんともスキッとしない(どちらかと言うとダラシなく見える場合もある)姿を目にしても、小言を言う前に
「モヤモヤしてるんだろうな〜」
「頑張ってるんだろうな〜」
と思う視点を持って欲しいなと思います。
(小言を言いたい時は我慢せずにその後にどうぞ。いきなり言う時とはテンションが違って少しは冷静に言えるはずですよ。まあ、通じませんが…笑)
このままじゃ良くないってこと、本当は彼らが一番よくわかってるんですよね。
なので、どうぞこれからしばらくの間は耳からではなく胃袋から応援してあげてください。
そして、彼らにとって
「憧れの人」や「尊敬できる人」
としてだけでなく、
「なんでも相談できる人」
「なんでも話せる人」
でいてあげてください。
自分の考えを聞いてもらい認めてもらう事で、子どもたちは自ら考え、自ら答えを出すようになります。
先の見えてしまう大人たちは、どうしても先回りして安全安心な答えを教えてあげたくなるのですが、そんな大人の意見を彼らは「否定された」と感じてしまいます。
先ずは拙い彼らの考えを否定せずに最後までしっかり聞いてあげてください。
「この人は自分の考えを否定せずに聞いてくれる人だ。」
と彼らが思えば、その後の助言は素直に聞き入れてくれます。
もし「ん?」と思ってしまう事があったとしても、その間違いに自分で気づくまで、見守ってあげてください。
軌道修正するときが来たら、名サポーターとして気持ちに寄り添い応援してあげてください。
子育ての目的は「自立」です。
自分で考え、自分で決めて、自分で生きて行く。
大好きなお父さんお母さんが、自分を信じてくれていて、一番の味方になってくれて、いつでも応援してくれていると確信できれば、彼らは安心して自分の道を歩いて行けるはずです。
『うちの子は大丈夫!!!』という根拠のない自信を持って、どっしり構えてお子さんたちを見守ってあげてください。
白い世界も黒い世界も丸ごとひっくるめた人生の面白さを、余すところなく彼らに伝えられる、
そんな親子関係でいて欲しいと思います。
ご卒業おめでとうございます。
kumiko