昔英語の教師に趣味は何か聞かれて

英語で説明しなければならなかったし

何て言ったか覚えてないが

私の説明を聞いて

英語の教師は

dark movieですね

と言った

大雑把に言えばそうだな

と変に納得した

私が好んで観る映画は

設定が特異なことと

その登場人物の生き方が振り切っていること

という共通点があるかもしれない

普通の恋愛映画とか

アクション物とか

戦争物とか

特撮とかは

好まない

夫に合わせて映画を観ていた頃は

そんな映画ばかりだった

私は

そういう映画もあるのだな

と思いながら世間勉強のつもりで見ていた

でも大体が覚えてない

私が好んで観た映画は

細部をよく覚えている

正確に言うと

細部の空気感だ

結局細部までは覚えていないことになるが

何ていうか

空気感を自分の中に染み込ませる

そしてそれを生きていく糧にする

そういう飲み込む空気感がない映画は好んで観ない

やっぱり

自分の置かれた環境が特異だったからか

普通の環境では満足しないところがあるのだと思う

そこから抜け出すとか

折り合いをつけて

どうにか生き抜くとか

そういうことが描かれている映画に惹かれる

私の置かれた状況もかなり特異ではあったが

最近の若い人たちも

サバイバルをしているのかな

と思う

ニュースになる事件や事故を見ているとそう思う

私の若い頃よりも

社会に直面して

自分を痛めつけて生きている若い人もいるようだ

私は若い人たちに何を声かけできるだろうか

荒んだ気持ちの収め方か

悪い大人には捕まらないことか

自分を痛めつけない方法か

そういうことって

面と向かって話をしても

伝わらない気がする

いつもニコニコして見守ることか

ご飯を与えて生きる糧を与えることか

気持ちを昇華させて何かを創作して伝えることか

社会は人が作って

人は人が作って

心はみんなで守って

そうしなければ

ギスギスして生きづらくて仕方がない

何かできることはないか

と思う

思うけど

私はまだコンセントを抜いているから

何もできない

思いつきもしない

まだまだエネルギー充填中だ

エネルギーの充填ができたら

コンセントを入れてみようと思う