まだやってんの?
今さら読まないよ!
なーんて言わないでください。
いろいろいろいろ忙しくて……!
還暦になると暇になるのかと思っていたらとんでもない!
世間では定年になる人もいるのに、
でも、だから旅行に行きたくなるのですよね……。
いや、でも、心を入れ替えて、しばらく真面目に書きます。
おつき合いくださいませ。
と、ロンドンについたところまででした。
では続きを──
ロンドンの空港についた私たちは一路ホテルを目指す。
もう、どこにも寄られない。
なぜかって?
疲れてよれよれだから。
でも、イギリスはロンドンにいる!と思うと心は軽い。
なぜか、私、本当にイギリスが好きなのだ。
なぜか?
わからん。
しかし、好き。
息子と娘をイギリスに留学させたことがきっかけで好きになっただ
子どもと会うために来たイギリスで、
とにかく、ホテルに到着。
すぐに部屋に入れてもらえる。
イギリスではいろいろなホテルに泊ってきた。
高級なところもひととおり体験した。
そもそも、ホテル好きな私は、1カ所にとどまらず、
そもそも私には放浪癖がある。
これまでの人生で何度引っ越ししたか!
25歳の息子は、人生で13回引っ越していると言った。
イギリスは除き、都内だけでである。
我ながら驚きだ。
それはともかくロンドン。
そんな私が、今回はひとつのホテルに絞った。
4泊だけだし。
このホテルは私のお気に入りのひとつ。
しかも、ホテル代が高いロンドンでは、
「The Cavendish」という。
英国御用達のフォートナム&メイスンはご存じだろうか。
紅茶で有名だが、小さなデパートもやっている。
私は、そこが大好きで、食料品売り場だけでなく、
ホテルはそこの小さな道路を挟んだ隣にある。
だから、いつでもお店に行けるのだ。幸せ。
「行くわよ」
荷物を置くと、私はすぐに言う。
「どこに?」と娘。
「決まっているじゃないの、フォートナム&メイスンじゃよ。
「いやだ、疲れた!」
そもそもスコーンというお菓子は私の好きなものの一つで、
カフェの息子
友達の英国人の家に泊るから行くねと言う息子を引っ張り、
息子を見送ると、私と娘はホテルの部屋になだれ込む。
疲れがピークの私たちは、互いに、
「寝ちゃダメ! 寝るな!」
と雪山で遭難した時のごとく、互いを叱咤する。
だって、その時点で、まだ昼の3時。
今寝たらお終いだ。
何とか夕方6時くらいまで起きていた私たちは、
「ねえ、晩ご飯どうする?」となる。
そこらで済ませようよ。
しかし、体が動かない。
疲れはピーク。
すると、娘がニヤリと不敵な笑みを浮かべる。
「ねえ、あれ、食べちゃう?」
「あれ? ……ああ、あれ? 食べる……?」
すぐに話がまとまり、娘が取り出したのは……カップ麺!
ということで、いざ、という時のために持ってきたのに、
でも、美味しくいただき、
つづく
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