今夜の「定年女子」、私、前もってDVDで観ていたのですが、恥ずかしながら泣いてしまいました。

前回のラストで、主人公の麻子、やっと決まった就職先が、なんと葬儀屋さんというところで、今回むかえた4話なのですが、丁寧に葬儀のシーンを重ねていき、麻子がだんだんに追い詰められていくという流れにしています。
最初に一般の方のお葬式をお見せし、次がなんと友人の葬儀。そして、最後に子どもの葬儀を取り仕切ることになり、そのあまりのかわいそうさに、ついに限界に達した彼女が、「人の泣く顔ではなく笑う顔を作る仕事がしたい」と思うまでの話です。

私が泣いてしまったのは、その子どもの葬儀のシーンです。
自分で作った話なのに、もう、かわいそうでたまらん!という感じです。
しかもお母さん役の、高橋かおりさんの演技がもう素晴らしい。
プロデューサーが、「このお母さん役がヘタだったら、4話は成り立たない」、と言ってお願いしただけに、演技力は抜群です。

私は彼女が子役の時に一回、大人になってからは2回目の仕事になります。
本当にうまい女優さんです。

また、悲しみに耐える南果歩さんの演技もいいですよね。
妻を亡くした山口祐一郎さんもいい。
ついでに、多江(清水ミチコ)さんのボケた母親役の方、天才!ですよね。
葬儀会社の上司役の南野陽子さん、アイドルの面影を残しつつ、説得力のある中年になられましたよね。
「仕事」というセリフを、「お仕事」と直されたことは、ちょっと、ですけど。

とまあ、実に役者さんに恵まれたドラマでもあります。

恵まれたと言えば、主題歌。
竹内まりやさんとは、ドラマ『女神の恋』以来2度目となります。
今回、プロデューサーから、彼女の曲『もう一度』では? とに聞いた時に、「絶対これで!」と叫んでしまいました。
ドラマの後半に、山下達郎さんの「♪うーうーー、うーうーうううー──」が入ってくると、ワクワクなさる方も多いのではないでしょうか?

そして、私がイバりたいのは、実は、この曲、ドラマの後半に流れる予定だったのです。
それを、ラストの後、たとえば、写真が重なって出てくるところに流したらどうかしら、とお願いしたのですね。ドラマの中でなく、ドラマが終わった後にじっくり聴いていただきたい曲だから、という私の願いがかない、今の形になったのです。

それにしてもドラマって不思議で、そもそも、ヒロインが葬儀会社に勤めることは決めていたのですが、丈太郎の妻の葬儀を仕切ることまでは決めていなかったのです。
それがこういうことに。
私のドラマでよくある、計算のない計算、とでも言うか…。
そして、赤いバラを思いついた時は、バンザーイと思いましたね。

最後のナレーションも結構、好きです。
わはは。

ドラマは、ちょうど中盤。
今後ともどうぞ楽しんでくださいませ!

明日は、クランクアップ。
つまり、すべてのシーンの撮りきりとなります。
なので、明日、ロケ現場に顔を出したいと思っています。
南さんをはじめとする俳優さんたちと会えるのが楽しみです。
またお伝えしますね。

夜分に失礼しました。
お休みなさい!

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86()に、BSプレミアムにてドラマ『定年女子』の1から4話をまとめて再放送します。
 
1 86()【 BSプレミアム】14:0014:50
 
2 86()【 BSプレミアム】14:5015:40
 
3 86()【 BSプレミアム】15:4016:30
 
4 86()【 BSプレミアム】16:3017:20

第5回 86()【 BSプレミアム】22:00~22:50(本放送)
 
ぜひ、ご覧ください。
 
ドラマ『定年女子』公式サイト


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