NHKのBSプレミアムドラマ、7月9日(日曜日)22時放送開始、全8回の『定年女子』の撮影は順調に進んでいます。

私は、全8話のうち、今、第7話を書いているところ。
もう最後が見えつつあります。

本読み・顔合わせで挨拶した時に、俳優さん、スタッフさんたちの前で言ったのですが、今回のドラマ、なぜでしょう、書き終わるのが惜しくてたまらないという感じで、いますでにさびしい思いにとらわれています。

脚本家は、俳優陣、制作陣と違い、一足先に仕事を終えます。
だから、私がやれやれ終わったとひと息ついていても、皆さんはまだお仕事をしていらっしゃるのですが、今回は、クランクアップの日を迎えるまでは、私も闘っているような気がするのかもしれません。

あ、本読み・顔合わせとは、関係者が一堂に会して、それぞれが挨拶、また、第一話の脚本を読み合わせすることです。
それまで紙の上だけで生きていた人物たちが、俳優さんによって、立体的になるという瞬間は、なんとも言えない快感があります。
私の作り出した人物たちが生まれる瞬間です。

その時、俳優さんの様子を見て、もっとこう演じて欲しいという希望を出したり、原稿の続きを書くときの参考にもしますので、この「本読み」は私たち脚本家にとってはとても大切な儀式でもあります。

俳優陣は前回も書きましたが、本当に豪華で、ヒロインの麻子に、南果歩さん。仕事はできるが、底抜けに明るいヒロインを演じてくださるようにお願いしました。
相手役に山口祐一郎さん。『女神の恋』と『篤姫』でご一緒しています。
町田啓太さんは『美女と男子』で。
高野志穂さんは、朝ドラ『さくら』のヒロインで、久しぶりに顔を見て、泣けました。
菊池桃子さんは、『ナースステーション』というドラマで、草笛光子さんも、『花嫁介添人がゆく』でご一緒させていただいています。
いつかご一緒してみたいと願っていた草刈民代さんも本当にステキな方でした。
主人公の友人たちは、草刈さんをはじめ、清水ミチコさん、石野真子さんと、私が願っていた方がそろいました。嬉しい限りです。
また、ヒロインの元夫役の寺脇康文さんの面白さ、笑いました。

このドラマ、かなり期待できます。
ぜひ、ご覧くださいませ。

それと、本日発売の「文藝春秋」に、私の記事が出ています。
内容は、「私の師匠」と題し、22人の方が、師匠について書いていらっしゃいます。
私は映画監督の新藤兼人さんです。

ぜひ立ち読みでも!


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町田啓太さんと。


田渕久美子トークショー

6月25日(日)  15時から NHK文化センター・名古屋

『女塾』
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