今から１９年前に、『殴る女』というドラマを書きました。
フジテレビで放送されたこのドラマは、なんとボクシングもので、和久井映見さん演じる素人トレーナーが、３０代のボクサーを日本一にするために奔走する、という内容です。
あまりに荒唐無稽な話のようですが、具志堅用高さんのトレーナーを務められた方に取材などして、なかなかに面白いドラマになりました。
実は、もしかしたら、自分が書いたドラマで、一番か二番目に好きなドラマなのです。
視聴率はいまひとつでしたが、とても愛されたドラマで、長い間、「ＤＶＤにしてほしい」という声がフジテレビに届き続けたと聞いています。（結果、なっていません……！）
「ファンの集い」なるものもできていたようで、いつもすごい盛り上がりを見せていたとか。それも、数年前まであったと言うのですから、ファンとは本当にありがたいものです。
ここまで書くと、先だって放送された、『美女と男子』と重なるところがありませんか？
視聴率はイマイチ、でもとても愛していただけた。
再放送の希望がＮＨＫに届き続けている。などなど。
また、話の内容も、「一緒にいたくない二人が、どうしても同じ目的に向かって進んでいかなければならないお話」という点で共通するものがあります。
『殴る女』は、ロートル（年寄り）ボクサーを日本一に。
『美女と男子』は売れない俳優を、大スターに。
そして、印象深いのが、主題歌です。
『美女と男子』は、浜崎あゆみさん。
そして、『殴る女』は、Mr.Childrenの「終わりなき旅」です。
この「終わりなき旅」は、桜井和寿さんが、私の書いた第一話を読んで作ってくださった曲で、１９年も前に作られたにもかかわらず、去年の就活応援ソングの第三位に選ばれたとか。
なんだか、嬉しいですね。
ＨＰを作り直しているのですが、そこで必要になった作品の資料類を見ているうちに、懐かしいドラマのことを思い出した、というお話です。
今、新しいドラマを執筆中で、それについては、また書かせていただきます。
それと、これまで、感想などのお便りをこちらに寄せていただいており、私も楽しみにしていたのですが、ＬＩＮＥの都合で、それができなくなったようです。
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