監督

おめでとうございます🌹




文化功労者に大林宣彦さん

10月29日 19時28分


今年度の文化勲章の受章者と文化功労者が発表され、このうち文化功労者には尾道市出身の映画監督、大林宣彦さん(81)らが選ばれました。


大林さんは、10代のころから自主製作の映画を撮り始め、大学を中退後、テレビコマーシャルの世界で活躍し、昭和52年に「HOUSE」で商業映画デビューして、独特な映像美で若者に熱狂的に迎えられました。

昭和57年からは、ふるさとの尾道を舞台に少年少女の情感をみずみずしく描いた「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」の「尾道3部作」を続けて公開し、地域での映画製作の成功例としても注目されました。

華麗な映像表現で幻想的な作品を数多く生み出し、平成16年には紫綬褒章、平成21年には旭日小綬章を受章しています。

また、70歳を過ぎてからは戦争をテーマにした作品を続けて発表し、平成28年に、がんが見つかってからも闘病しながら映画製作を続けています。

文化功労者に選ばれたことについて大林監督は「妻のおかげで、こういう晴れ舞台に立てました。心から感謝しています」と、長年プロデューサーとして二人三脚を続けてきた妻へ感謝を述べました。

そのうえで、日本の戦争の歴史を描く最新作「海辺の映画館−キネマの玉手箱−」に触れながら「戦争からは誰も逃げられないように、私も戦争で殺された人たちの尊い命の記憶から逃げ出すわけにはいきません。死なねばならなかった人たちの記憶を、ひと事ではなく、我が事として描ききろうと思って作った映画です」と作品に込めた思いを語っていました。


文化功労者の顕彰式は、11月5日に東京都内のホテルで行われます。




文化功労者に大林宣彦さん10月29日 19時28分


仲代達矢&大林宣彦監督、第32回東京国際映画祭で特別功労賞を受賞

2019年10月25日 14:00

  

時代劇「帰郷」に主演した仲代達矢

時代劇「帰郷」に主演した仲代達矢

(C)「帰郷」時代劇パートナーズ

[映画.com ニュース] 俳優の仲代達矢と大林宣彦監督が、第32回東京国際映画祭(10月28日~11月5日)で特別功労賞を授与されることがわかった。


国内外を含めた映画界への貢献が目覚ましい者へ贈られる東京国際映画祭の特別功労賞。仲代は「黒澤明監督作品の顔として世界中に知られ、数多くの日本を代表する監督の作品にも出演し、国内外の映画祭での受賞は数え切れなく、今も現役として舞台、映画で活躍を続け、正に日本を代表する俳優である」、大林監督は「自主映画、CM、長編映画と長年にわたり、多彩で膨大な数の映画・映像作品を世に送り出し、今なお新たな試みにチャレンジするその存在は正に圧倒的である」という点から受賞が決定した。


大林宣彦監督

大林宣彦監督

映画祭中には、仲代が主演する時代劇「帰郷」を特別上映する。藤沢周平氏による“股旅もの”の傑作短編を基に、国民的ドラマ「北の国から」などの杉田成道監督のメガホンで映像化。時代劇専門チャンネルがオリジナル時代劇第20弾として製作し、時代劇としては史上初となる8K映像で物語を紡ぐ。


大林監督は「Japan Now」部門でフォーカスを当てられることに。最新作としてお披露目されることになった「Labyrinth of Cinema=海辺の映画館 キネマの玉手箱」は、今夜限りで閉館する映画館が舞台。最終のオールナイト上映に参加した若者3人が、映画の世界にタイムリープするファンタジーとなっている。


2人への授与は、仲代が11月4日にTOHOシネマズ六本木ヒルズスクリーン7で上映される「帰郷」の舞台挨拶、大林監督が11月1日の同劇場スクリーン2で披露される「Labyrinth of Cinema=海辺の映画館 キネマの玉手箱」の舞台挨拶時に行われる。第32回東京国際映画祭は、10月28日~11月5日に六本木ヒルズ、東京ミッドタウン日比谷などで開催。