義父の遺体が検視の為、警察署に運ばれてから2日後。

死因は外に長い時間倒れていた為、低体温で亡くなったとの診断がついた。

『事件性はないので、司法解剖はせずに遺体をお返しします。』

と、連絡が入った。

その後、葬儀社の方とお迎えに行き、亡くなってから8日後、葬儀を終えました。

私と旦那と義父の妹さんだけの小さな小さなお葬式。


義父が見つかった直後、私はパニックを起こした。

でもその後は、言い方はおかしいけどテキパキと行動、バタバタと動いていました。

なぜなら、義父が急死する1週間前から、義母の手術を受けてくれる病院(認知症が酷くて、普通病棟には入院出来ない為)探しをしていたから。

まさか義父がこんな急で、こんな亡くなり方をするなんて思ってもみなかったもの。

葬儀と病院探しを同時進行で、それも急いで動かなきゃいけなかったから、本当に忙しく、落ち込んでいる場合じゃなかった。

手術出来ないと、義母を施設に預けられないから。

本当は義母をずっと自宅で看てあげたかったけど、認知症の進行スピードが速くて、私1人ではもう無理になった。

朝ご飯を作り、薬を飲ませ、会社に行き、帰ると晩ごはんを作り、今日はどこにウンチを投げたかのチェック。

排泄をトイレでしなくなり、ウンチが洗濯機に入ってたり、お風呂場にあったり。

洋服や紙おむつを切り刻み、何でも捨てる。

ズボンに毎日ウンチ。

でもね、ホントに不思議だけど、義母に腹が立った事がないの!

認知症になる前は優しくて、人に迷惑をかけるのをすごく嫌がる性格だった。

だから今の症状は、認知症という病気がさせてるって思ってるから。

認知症は義母が進行してたけど、義父の認知症は軽かったのに、どうしてこんな事になったのか。

最近、調子が良くて、食欲もあってお話しも前よりしてたのに。

足が悪くてちょっとずつしか歩けないのに、夜中から明け方、マイナス気温のお外へ、裸足で上着を着ないでどうして出ていったの?

一生答えは出ない。

でも、お棺の中の義父のお顔は穏やかだった。

そこに救われた。


義父が亡くなり、家の雰囲気が日常じゃない状況に、わが家のニャンズの様子が変わった。

3兄弟ニャンズのマロは私の顔を異常に舐め続け、ロロとミロは片時も離れなくなった。

トラちゃんとコロちゃんは、逆に側に来なくなった。

みんな何かしらを感じ取っているようだ。


なので、そろそろ日常を取り戻そう。みんニャの為に。