火葬場に着いて、焼香をして、棺が中に入れられて。
その時は、沙也加が燃やされてしまう事が、可哀想と言う気持ちと、諦めの気持ちが半々でした。


沙也加のお骨と対面して、骨壺に入れる時は、まだ実感がわかなくて、ただ淡々と手を動かしていました。

家に帰って、沙也加のお骨を祭壇に置いて、ハワイで買った亀のペンダントをかけてあげました。


「ママ、このペンダントを付けると長生きできるんだって。」って、ニコニコ笑顔で買ってたね。


それから1ヶ月で天使になるなんて、沙也加も思って無かったよね。


24歳…1番綺麗で、楽しい事ばかりが待っている年齢なのにね。


ママは、今 行けない所が一杯あるよ。


沙也加と行った場所に行くと、フラッシュバックして心臓がバクバクして吐き気がしちゃうの。


想い出が沢山あって、まだどこにも行けないよ。

逢いたいね、また一杯話したいね、手を繋いでお買い物したいね。


ママ凄く寂しいよ…