“ソルフェージュ 楽譜の書き方を知らない子供が音高に入るまでにしてきたこと | ピアノの先生のブログ

ピアノの先生のブログ

音楽高校卒 愛知芸大卒 ウィーン国立音楽大学留学
実家から約400㎞離れた街に嫁いだピアニストのblog♬

 

 
 
 
 
  皆さんこんにちは!
 
 
今回はソルフェージュができない子のお話です。
 
 
まず、ソルフェージュって言葉をご存知でしょうか。
 

ソルフェージュ

(フランス語: solfège)とは西洋音楽の学習において楽譜を読むことを中心とした基礎訓練のことである。

Wikipedia参照

 

 

ソルフェージュとは、楽譜に書いてあることを正確に、かつ理論的に読み取り、聴いている人に意味が伝わるように演奏するための基礎トレーニング。

 

 

 

 

ソルフェージュはこんなことをします。

 

 

①楽譜を見ながらドレミで歌うこと(=視唱)

 

②演奏されたメロディや和音を楽譜に書きとること(=聴音)

 

③音楽の構成を理論的に考える(楽典)

 

 

 

これらの基礎トレーニングがソルフェージュです。

 

 

視唱や聴音などのトレーニングを繰り返すことで、音感や読譜力など、どの分野の音楽でも必要とされる基礎的な能力を伸ばすことができる

 

 

というわけです。

 
 
 
ソルフェージュができなかった子、
それは私のことなんです。
 
 
 
 

楽譜が読めないと気づいたのはいつ?

 
👉それは本格的に音楽の道へ進もうときめた5年生の時。ソルフェージュレッスンがスタートしたことがきっかけです。
 
 
 
 
 
 
実は、このソルフェージュって多くの人が後回しにしているんですが、と~~~~~~っても大事な音楽の勉強の一つなんですよ。
 
 
 
「ピアノはそこそこ弾けるしニヤリ
 
ソナチネやインベンションだって弾けてて、
 
楽譜も自分で読めてるんだから、
 
ソルフェージュなんてやる必要ないんじゃない?」なぁんて思っていた自分は
 
 
 
大間違いでした笑い泣き
 
 
 
 
「ピアノが弾ければ、わかることじゃないの?」って当時の私は思ってたんです。
 
 
 
 
でも違った。
 
 
 
 
後々大人になってから
『ソルフェージュをちゃんと学んでいてよかった笑い泣き笑い泣き笑い泣き』と思うなど、当時の自分は知らなかったでしょうね、、
 
 
 
 
 
 私のピアノ師匠ははっきりとおっしゃいました。
 
 
 
 
生涯にわたって音楽を学ぶならソルフェージュは
受験するしないに関わらず、学ぶべきなの。あなたが楽譜を見た時にどう弾いたらいいか一人で理解できないとピアノを弾いている意味がないでしょ。と。

 
 
 

ソルフェージュレッスンって?

 
ソルフェージュは演奏に必要な
音程、リズム、などを理論的学ぶ学習です。
 
 
主なレッスン内容は聴音・視唱・リズム打ち、楽典など。
 
 
 
 
 
落ち着いてきいてください真顔
 
 
当時小学5年生の私はソルフェージュレッスンを受けてとんでもないことに気づいたんです。
 
 
4拍子と2拍子しか理解できていない、、とゲッソリ
 
 
 
 

インベンションもソナタも弾いていました。

コンクールで賞もいただいていました。

 

 

でもソルフェージュ、聴音や視唱が全くできなかったんです。チーン

 

 

 

 

 

調号ってなんだ??

シャープっていくつ??

3つのフラットって何調??

平行調ってなんだーーーゲッソリゲッソリゲッソリゲッソリ

 

 

 

 

質問されても分からない自分が情けなくて、、

先生に言われていることが理解できず、ソルフェージュレッスンは毎回泣いてました。

 

 

ピアノが好きなのに、音楽が好きなのに。

ピアノが弾けても何もわからないのが悔しくて。

 

 

 

先生に「これは何調?主和音は??」と質問されて、答えられないんです。

 

 

 

 

 

ピアノは弾けるけど、5線ノート上になると、聞こえる音が正しく書けない、楽譜をどう書いていいかわからない。

 

 

そんな自分が悔しくて、先生に基礎から徹底的に教えてもらったんです。必死に勉強しました。

 

 

 

 

どんな勉強したのか?

 

実にシンプルです。

 

8小節の旋律聴音、

和音聴音からスタート

 

 

8小節の簡単なリズム課題

単旋律聴音

和音聴音

リズム打ち

楽典

 

 

調号はを覚えるために五度圏を覚え、

全調ノートに書いて弾く。

 

 

週に1回60分のソルフェージュレッスンと

家ではリズム打ちとコーリューブンゲンを歌う、

 

 

 

 このレッスンを高校入学まで5年間続けました。

 

 

4拍子と2拍子の単旋律しか聴音できなかった子が👉8分の6拍子聴音、単旋律、2声聴音、4声、受験に必要なすべての課題ができるようになりました。

 

 

高校3年間はソルフェージュレッスンの成績は常に上位の成績もキープし大学受験では楽典ソルフェージュの2次試験を満点で通過。

 

 

 

当時勉強したノートやプリントがこれ。

 

 

 

 

できなかった事ができるようになったり、自分が頑張った事が結果になる。その自信が生きる力になる、そう伝えたいだけなんです。

 

 

 

 

 

 

今自分が音楽を学び続けているのは、先生から「ピアノをただ弾くだけでは通用しない、いろんな角度から音楽を学び、伝えたいことを音にして思いを届けるもの」と教えてもらったからだと思うんです。

 

 

 

 

先生はこうおっしゃいます。

 

 

「あなた、小さい頃、ほんとな~~~んにもわかってなかったよね。笑

あなたがここまで成長して、ほんとにうれしいわ。ピアノや音楽ってなんとなく始める人は多いけれど、最後の最後まで続ける努力をしている人ってそんなにいるもんじゃないのよー。多くの人がすぐに諦めちゃうの。人間って、どれだけ当たり前のことを続けることができるかが大事でね。小さなこともコツコツ積み重ねる。その繰り返しで生きてるのよ

続けたからこそ、見える世界があるし、音楽ってやっぱりそういう生きる力に通じてると思うのよね。あなたが大人になって、音楽やっててよかったな~~って思ってくれたら、私の指導は間違ってなかったわね 笑」

 

 

 

毒舌な先生で、滅多に褒めてくれませんが、出来の悪い私をここまで音楽を楽しめる人間に育ててくださったので『第二の母』と思ってます。笑

 

 

 

ピアノはすぐ弾けるわけじゃなんです。

たくさんの時間といろんな工夫を重ねながら

自分なりの方法を見つけて、一歩ずつ成長していくものなんです。

 

 

一見ピアノが弾ける、ピアノレッスン、ピアノ教室つて、華やかに見えるようですが、全然違います。

 

 

ピアノの練習やソルフェージュの勉強だけでなく普段の生活も全て音楽に通じています。

 

 

踏まれても踏まれても負けない雑草みたいに、みんな見えないところで努力してるんです。

 

 

天性や天才でピアノが弾ける人もいます。

けれどそうじゃない人もいます。

 

 

何かを身につけるというのは、

当たり前のことを続ける。

結果がでるまでには時間がかかるんです。

 

 

 

 楽譜が読めても、理論的にわかってないと弾けません。弾けるだけが全てじゃないです。

 

 

いろんな意味で音楽は生きることに通じています。

 

 

小さな事や当たり前のことを

続けることの大切さが伝えられたらとブログをかいています。

 

 

ピアノ練習に無駄な事は一つもないです。

正しい勉強をすれば、音楽はきちんと理解できるようになります。もっと弾く事が楽しくなります。

 

 

ピアノを習うのは、その道に進むことが全てじゃないです。出来ない事ができるようになった時の達成感は『幸せな人生』につながるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

音高に入るまでに使ったソルフェージュ教材一覧

 

 

 

 

 
今日のブログレッスンはここまでウインク
 


 

 

 


 

 
 

ハッピーライフ

◎頭のいい子が使う鉛筆の話

“東大合格率トップの開成中学に通う生徒が使っている鉛筆✏️は三菱鉛筆”と難関中学受験を目指す妹家族が教えてくれたので、使っています。

 

『鉛筆数本を輪ゴムで止めると、転がり防止にもなり、無駄な時間を使わず勉強効率が良くなる』真顔なるほど。便利です。これ。