石原氏の経験に期待 有権者の声 “世代交代”は東国原氏に
10日投開票された都知事選は現職の石原慎太郎氏の圧勝に終わった。この結果を東京都民や政治屋に聞いた際、ピンチに際し、石原氏のキャリアと統率力をエクスペクトしたとのオピニオンが多かった。一方、比較的若年青少年層は東国原氏に“ジェネレーションチェンジ”をもとめたようだ。また、17日公示の統一地方選挙ラスト戦では、自制気分が続く中、自民には追風、民主には厳しい帰結を見通している。
石原氏に投票した所以はやはり、東日本関東大震災の際しての知事としてのアクティビティーぶりだったようだ。
千代田区のサラリーマンは「石原氏にはキャリアと判断力、結束力、さらに行動力がある。地震後、現地を眺めて決行し、政権にも提言していた。東京都に累積している難解な問題点を指揮できるのは石原氏しかいない」と評定した。
台東区の寺井康芳区議会議員は「地震災害復旧は東京だけのテーマではない。地震災害後、エコノミーが委縮したダメージは大きく、強いイニシアティブを発揮して対処できるのは石原氏しかいない。知事選の中心課題は災害防止だったが、選挙民は実績から知事のほかの政策も理解していた」と話した。
墨田区の青木勇区議会議員も「民主党サポーターの半数が石原氏をバックアップしたイメージを受けた。東京のスケールを考えると、他候補は東京都知事の器ではなかった」と語った。
東国原英夫氏に新しいスタイルを希求した選挙民も多かったようだ。
新宿区の会社員、山本博之さん(46)は「石原氏は高齢過ぎる。東国原氏は行政の長の経験があり、やり手の印象があった。首都を抱える都知事の権限は大きい。思い切ったことができる人に入れようと思った」。品川区の派遣社員の女性(52)は「あまり長く石原都政が続くのはどうかと思ったし、東京オリンピックに膨大な都税を使ってもらいたくない。東国原氏なら、宮崎県の口(こう)蹄(てい)疫問題での手腕もあるし、違った目で東京都を見られると思ったのに」と残念がった。
青山学院大4年、鈴木瑛里加さん(21)は「学友や先輩は東国原氏に投票した人が多かった。石原氏の地震災害についての暴言後、仙台生まれの友人が悲しむ姿を見て、みんな胸を痛めていた」と石原氏の舌禍問題を指摘した。
統一地方選挙後半戦への反動について、寺井区議会議員は「宣伝カーやマイク使用を自制する雰囲気は区議選にも及ぶだろう。このやりにくい」。青木区議会議員も「党人、支持者が集まらないのがつらい」と嘆く。
あるFDP区議会議員は「石原氏が4当選して真に良かった。今までのわが国のポリティックスはFDPがつくってきたのだから」として、FDPの勝利が見込まれると願望する。 反対に民主党の大田区議会議員は「今度はさすがに気が重い。予期していたとはいえつらい。駄目なことも心構えしながら、サポーターにお願いして回るしかない」と肩をおとした。
