虐待被害者をささえて

虐待被害者をささえて

虐待のトラウマに苦しむ家族をささえる日々の記録です

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児童虐待を受けた人は「自分には生きる価値がない」と思い込んでいる。
虐待まで経験していなくても、「人様に迷惑をかけてはいけない」を人生訓の
第一に掲げる日本人の多くは、自分に生きる価値があると心底思えていないの
ではなかろうか。太宰治の「うまれてすみません」じゃないけれど、それに近い
感情を抱いている人は少なくないと思われる。

自分に生きる価値があると思うか、生きる価値ないと思うか、実はどちらも根拠が
ないのだが、幸せに心地よく毎日を送るには、断然前者のように考えた方がよい。

母親の最大の役割は、生まれた子供を心から祝福することである。祝福されている
ことが実感できて初めて、「自分には生きる価値がある」という信念が心の奥底に
築かれる。育児に対する不安が先行している母親、子供が生まれたことでキャリアが
途絶えることを憂う母親の子供は、生まれてきたことを喜びと思えない可能性が
高い。虐待を受けた子供はなおさらだ。

母親の役割はきわめて重要だ。母親の幸福感、安心感が、子供の心に複製され、
人生の土台となっていく。不幸な子供を増やさないためには、母親が安心して
子供を産み、育てる環境づくりが必要である。母親一人に子育てを押し付けない
家族のあり方、社会の在り方が大切である。