細胞中のミトコンドリアが人間の活動エネルギーを生み出すATP回路が放射線により
破壊されて活動するエネルギーが生産出来ない状態に陥る。
全身がガス欠のような状態になり動けない症状になる。
食べて応援などと核災害の基本動作封じ込めに反する政策を進める限りこれからも
内部被曝は進行して全国で原爆ブラブラ病と同じ症状が現れるだろな。
いい加減核災害のグランドゼロの地域では、食料の生産を止めて欲しいものだ。
誰も汚染食品を食べたくないのだから。
原ばくブラブラ病?
身体がだるい
背中が重い、持ち上がらない
やる気がしない
気持ちが重い
すべてがおっくう
周囲の人から見てウツのように思える
薬を飲んでも治らない
病名もつかない
これが原ばくブラブラ病で、何かをする気がすべて失せてしまう。
はじめてこの症状になったのは、チェルノブイリの子どもたちを訪問し始めて帰ってきてから。
最初は、身体の症状なのか、精神的ショックなのか、全然わからなかった。
とにかく、身体の芯が抜けてしまったように。
おばあさんのように背中を曲げて歩いて(この頃はそんなおばあさんを見なくなったけれど)、疲れた疲れた言う私を見かねた知人が、とある霊能者のところにつれていってくれた。
生まれてこの方幽霊など一体も観たことのない私が、何かにとりつかれた系の病ではないかと心配してくれたみたいだった。もう3ヶ月以上、波があるから半年こんな状態。
何も知らず呼び出された私は、「あなたの親戚に大量殺戮をした人はいますか?」と聞かれた。
私は自信をもって答えました。「ありません」。
だって、北海道に開拓移民でやってきた人たちは、武士をのぞけば貧しい東北の次男三男、あるいはわけあり、あるいは駆け落ち族で、人を殺すといってもせいぜい、一人か二人。
大量殺戮というのは、権力者にしかできない所業です。落ちぶれた士族でさえもない。
どうやら無数の霊が背中にとりついているらしいと。
だけど、聞いても何も答えないと。
霊能者は首をひねって、私の知人を呼び出し、知人は「あの人はチェルノブイリに言ってきた」ということを説明したらしい。
それで‥、私の背中を重たくしているのはどうやらそれらの人々という結論になった。
「般若心経を写経して家の四隅に埋めなさい」と渡されたけれど、当時の私は、慰霊とかお祈りとか、そんなことも考えたこともない人間で、よく理解ができなかった。
霊能者の問いかけに答えもしない霊たちが、「般若心経」がわかるのか‥。
だいたい、気力も萎えているので、般若心経を写経する、という集中力も気力がそもそもない。助かろう‥というエネルギーさえわいてこない。
ただ、ただ、意味もなくふさぎこみ、重く苦しい。
それは放射能恐怖症なのか‥。そのような緊張感さえない。
これが、当時まだ、汚染食品の基準もあいまいで、汚染地域での自給自足で、そんな汚染地域の食卓でのパーティに1日に何度も招かれて、1週間から10日間、食べまくった人間の日本に帰ってきてからの後遺症だ。
それが、放射能起因だなどと感ずることも出来ない。
私たちがベラルーシの子どもたちを日本に保養に呼び始めた時は、事故から6年め。小児甲状腺がんが多発し始め、蜂の巣をつついたような大騒ぎのと
きだった。それは現地でもそして、世界中も、チェルノブイリ事故のあといったいなにが起こるのか戦々恐々としていたときの物語のはじめの頃。
お前さんは、言いたいことばかりズケズケいうから、疎ましい。と言われる。
私はそれでも言わなければいけないと感じる。私の言葉で、避難できていないお母さんが自分を責めて苦しむだろうと思う。
だけど、私はそのお母さんの周囲の人を攻撃している。あなたを守るために言う。
言わなければ、私より先に倒れて亡くなった方たちが、ゆるさないと感じるからだ。
霊感ゼロであっても、人間の「情念」は残る。
子どもを助けたいと救援に、私と一緒に入って、同じ食卓をともにした、若い通訳の青年も亡くなった。
彼が亡くなるか、私が亡くなるか、どっちが先だったのか。
それはわからない。私が先になくなれば、残った他の誰かが伝えるだろう。
いや、伝えなければいけないと、その「情念」がやってくる。
たとえばこんなふうに。
3.11の事故のあと、私たちだって、日本の原発事故でいったいなにが起こっているかわかりはしなかった。
だけど、いちばん火急だったのは、子どもたちにヨード剤を飲ませること。
これは、福島医大の職員や甲状腺の専門の病院以外では実現されなかった。
次に、屋内退避。これも、原発事故を知らない肩書だけの専門家によって、邪魔された。
私たちの団体が知り得ている体験から、いちばん危険なのは、原発の中で働いている人たちの安否だった。
だから、千羽鶴を贈ろうとよびかけました。千羽鶴は「祈り」を物質化したものです。
祈りは見えないけれど、鶴を折ることでそこに心を込めて、目に見えるようにできる。
(それを広島では、宗教活動として教育の場から排除するみたいですね)
さて、折ったはいいけれど、その鶴どうやって渡す?
それはまるで、鶴が自分で行き先を決めてきたように、4月26日チェルノブイリデーには防衛庁の本部の建物の中に私たちは立っていました。そしてこれから放水に行くという消防のみなさんにも。
そして‥いちばん拒否られる東電にどうやって渡すのか‥。
そのとき、不思議なことに、先に私が書いた亡くなった青年のお父さんから電話が来て、「何か手伝うことがありますか?」もちろんお父さんは、千羽鶴をどうやって東電に送ったらいいかわからないだろう。
でも‥このタイミングだから。ダメもとで、言ってみるもので、不思議なご縁で、フクイチ原発の裏口から、そっと免震重要棟に向かう階段に、その鶴たちが掲げられたという。
「愛と放射能の天秤」という私たちの報告集がある。
お母さんたちに何をどう伝えたらいい?
自分たちの活動を振り返って、確かめる‥ホテルの中でページをめくるとなぜかそこに亡くなった青年の写真が挟まっている。
亡くなった人の「情念」が、そこありました。
霊感ゼロ人間にはそのように見せないとわからないと思ったのでしょうか?
自分の体験を語れ!言え!叫べ!助けよ!と言っているように。
残された人間には残された人間としての役割があります。
だから、私たちの経験を伝え切らないと。
はだしのゲンを読めば、私たちは原爆投下をゲンと一緒に体験し
身体の痛みは共有できなくても
犠牲になっていった人たちの情念がそこに残されている
だから、読み継いで行かなければいけない作品
何度も何度も、ブラブラ病の波がやってきます。
それでも、まだ私は生きて、証人として生きている。
そういうものです。
ブラブラを克服しようとか、なんとかしようとか抗えばあらがうほどエネルギーが消耗する。
被ばくした自覚をもって、丁寧に生きていくしかない。
前のように好き勝手なものを食べ、好き勝手な時間に寝たり起きたりできやしない。
事故から3年がたち、避難された人も避難できない人も、したくない人も、そろそろ、交感神経の限界にやってきているはずです。
緊張の糸が少しずつゆるむ、あるいは一気にゆるむ
ことで、さまざまな身体症状が徐々に出てくる。
まず食べ物、これは内部被ばくを避ける(今日本でいちばん怖いのは、米、山菜類、きのこ、魚類)。肉などの消化が難しい物は少しずつ減らす。食べ物で改善できるのは50%。
食べ物だけでは治りません。
加えて
生活リズムと運動で40%
残りの10%は、あなた個人で考えて。
運動と言っても、汚染地域の中で歩けないという場合は、
温冷浴は、交感神経と副交感神経をシャッフルすることで、抵抗力をあげていくものですが、昨今は心臓に放射能がたまって、心臓がもろくなっている可能性もあるので、注意が必要ですね。血圧などを計測することも必須です。
(これはアレルギーの子にはとてもいいものです)
特に、被ばくをすると、自律神経がダメになるので、交換神経と副交感神経を刺激するようなことが必要です。心臓が弱い、血圧が‥などの人は無理をしないことです。
以前にも書きましたが、たとえば、泣いたり笑ったり怒ったり、そのような場面がコロコロ変わるようなドラマは自分の神経をくすぐってくれていると思ったほうがいいですね。
もちろん質の高いもののほうがいいです。
大事なことは焦らないことです。
精神安定のために、簡単な芸術(自分にあって、それに没頭している間、他のことをわすられれるもの)、ヨガ、太極拳など、精神を成熟させるものも必要です。
私がたまに聖書や、仏教の話を、知ったかぶりで書いていますが、信者でも何でもない。でも、チェルノブイリで泣き叫んでいる人たちに、響く言葉は「元気を出して」ではなかったということ。
聖書に書いてある言葉は、絶望の縁にいる人にこそ響く。
たとえば、何かの掟をやぶっている人に街中の人が石をぶつけている。
そこにイエスがやってきて、罪を犯してないひとだけ、投げていいと言うわけですよね。
そのような場面が、福島にありませんか?
すでに。
釈迦にうさぎが炎の中にとびこんで、自分を食べてくれと捧げたように、焼身自殺をする人の心境が私には痛いほどにわかる。
このようなことは、誰にでもできることではない。
子どもがブラブラになれば、親はまず、「祈る」しかない
薬が利かないから。
子育て観音とか、地蔵とか、みんなが祈ってきた。
その愛の情念を、そこに立てば感じることができる。
前はわからなかったのに。
どんな思いで、その像を残したか‥。
人間の愛がそこにある。
ゆったりとした自然の中にこそ、私たちの未来の時間があります。
あせらないこと。
それは、治ったと思っても、繰り返し波のようにやってきますから、来たらハードに仕事に没頭せず、自分をいたわって。
それから、これから、いろんな精神的な世界からのお誘いがあるかと思います。
私が、霊能者の方のところにつれていかれても、何も解決しなかったから全否定したいわけじゃない。
解決するのは、自分しかない。ということだけはお伝えしたいです。
「被ばく」は、憑依じゃないから。
http://www.kakehashi.or.jp/?p=10772