ご無沙汰いたしております。
今日は、義父の誕生日ということで妻と義父母と会食をいたしました。(何故かお義母さんの奢り。申し訳ございません)
そのままお別れというのも何だか気が引けますので拙宅にお招きいたしました。あ、父の誕生日が昨日でしたので(父と義父は誕生日が一日違いということですな)両親も呼びましたな。
ここで妻が手製の肉まんを振る舞い、それはそれは好評でした。(妻よごくろうさま)
ハイ。ワシは何もしておりません。「八重の桜」をみて「アヤセ嬢ってキレイやな」と思い、「とんび」をみて「ウチノ氏ってウマイな」って思っただけの一日でした。
それにしても、肉まんは美味しゅうございました。大人6人でワイワイ言いながらいただくのも素敵なことです。ここで誰が言うともなく「ビール」ってことになりましてね(ワシだったりして)
それは楽しい時間でございました。
少し話はさかのぼって1週間前。母が実家に戻っておりまして、日曜日ということもあって父と妻と3人で昼ごはんをいただきました。ここで誰が言うともなく、じゃなかった父が「ビール」と言い出しまして。
「そういやオカン今日帰ってくるんやなかったっけ?」「そうや」「迎えに行かんと」
なにしろ田舎なものでして駅から歩くのはちょっと厳しい所でございましてな。
「わたしが(車で)行きますから」と妻が言ってくれたので、まあ、乾杯と。
で、オカンから父に連絡が有って、迎えに行くことになりました。
ここで父から驚愕の一言が。「ワシ迎えに行くから」
たとえ二人で瓶ビール1本の酒量だったとしてもアカンがな。しかも2時間しか経ってないし。父はまるで意に介さず車を出そうとします。妻が「私が行きますから」といっても聞く耳を持たない。
妻への心遣いは理解できるのですが・・・。
さすがにワシが止めました。当然社会人経験が永い父には口説くコツがあります。「コンプライアンス・リスク回避・ワシは今、アナタの呼吸のアルコール濃度を判定できない」そう、父は「情」に訴えてもダメで、「理」に訴えないとダメなのです。
母は、無事、妻の運転で戻って参りました。
しかしですね、少しゾッとしましたな。正直。これ、昼飯を一緒に食ったから大丈夫だったので、母がその日に帰宅するという情報を掴んでいなかったら。もし平日でワシも妻も仕事で不在だったら。
最近妻に良く言うのです。「親と会うときは機嫌よく」と。
あくまで一般論ですが、ワシらの親世代も老境に差し掛かりつつありますゆえ、頑固、もっといえば頑迷になりつつあるかもしれません。そんな時にこちらが不機嫌では話になりませんのでね。
あともうひとつは「リスペクトを忘れずに」これはもう説明不必要ですな。
今日、お互いの両親を前にして一つの提案をしました。
「3月に祝いの席を設けるから」母は「そんなん家でやったらええ」とか父は「会費制にしたらええ」などと言いましたが、「ワシは現役やから、お金は大丈夫。少しは格好つけさせて」と「情」に訴えました。
我らの父は相次いで70才になりました。タイトルは「いにしえよりまれなり」ですな。「それだけの長生きは昔の時代から珍しい」ということでしょうか。まだまだこれから。
最後に飲酒しつつ車を運転しようとした親父の一言。
「ワシ、酒を抜く練習してるから、大丈夫」
あの、それは・・・さすがのワシも絶句しました。