続きです。
旅館について一っ風呂浴びたワシら夫婦は近くの居酒屋で乾杯ですな。
久し振りの、夢にまで見た熱燗でございますよ・・・。心の中で男泣き。よくここまでダイエット、耐えた。他人は言ってくれないので自分で言います。
「のどぐろの 残暑の夜に 艶(つや)めいて」酒場放浪記を気取りましたな。
駄句の解説はご容赦ください。何しろ酔ってますので(笑)
折角の旅行であるからして、お銚子2本で切り上げましたな。
そして二日目。ワシが数年前から行きたくてたまらなかった場所へ。
今回は奥さまの「米探訪」目的というものの、ワシの希望をかなえてあげたいという気持ちがあったのは間違いありません。
そう。こちらです。
永平寺。「一泊二日で永平寺に坐禅に行きたい」と言ったら流石に妻に反対されまして。今回は一時間程度の体験コースです。
えーと、永平寺は禅宗の名刹でございまして、えー禅宗というのは坐禅をする仏教の一宗派で・・・
ぜひ坐禅をしてみたかったということですな。
坐禅体験は指南役の若いお坊さん1人に対して生徒はワシら夫婦二人だけ。
こんな幸運に恵まれるとは。
流石にワシも緊張してきました。例えるなら「初めて野球をするのに会場が甲子園球場」「はじめて人前で歌う会場がカーネギーホール」えー、解り難くて済みません。
それだけの聖地ということが言いたかっただけです。
坐禅するものは勿論「無言」な訳です。
指南役の若いお坊さまはそれは丁寧にご指導くださいました。
坐禅の形をとる際に、足を組むのですが、ここで横から声が。
「あたし、これは無理かも。(足を組もうとして)あ痛ててててて」喋ったらアカンがな。
「私語はお慎み下さいますよう」
えー、お坊さまにたしなめられる人、生で初めてみました。たまたまワシの奥さまでしたが(笑)
警策(きょうさく:坐禅中にお坊さんが持っていて、ピシッと叩くあれですよ、奥さま)を受けることもできて本当に良い経験が出来ました。
付き合ってくれた妻に感謝です。
40歳になったのですから、自省(じせい)することも大事ですな。
つづく