熊取町介護者(家族)の会です

人の身体とは本当に不思議だなぁと思います
脳というのも同じくそうです
自分のものでありながら
自分で意識をしていませんが

例えば
右足を骨折して
しばらく松葉杖を使うなり
ぎっくり腰で
歩くのも
寝返りを打つことも
ままならない…
そんな不自由な生活を
しなければならなくなって
初めて
人の体のバランスは絶妙で
また体全体でそれを保っていると
実感します
普段
まったくそんなことは
意識せず
または回復したあとは
あんなに健康な体に感謝したことも
忘れてしまいます
介助の勉強をするとき
必ず
人の体の自然な動きを
頭に体に覚えさせることを
何度も何度も繰り返します
先ほど言ったように
人の体のバランスは絶妙で
脳の指令
タイミングや力加減
角度や感覚
もうどんな精密機械より
ものすごいことを
意識せずにしているのです
なので年齢を重ねること
病気やケガ
障害をおうなど
さまざまな要因で
脳の指令が少しずつズレたり
届きにくくなったり
意識をしなくては
動くことが難しくなったとき
介助の役割はとても大事なのです
その人の
出来ないところを支える
意識しながら動いてもらうことで
体と頭に
思い出してもらうこと
痛くないようにすること
それが介助の役割だと思います
自然な動きは
人の動きの最短で
その人にとって一番楽な
安全な動き
介助ということに
もう少し重きを置いてほしい
専門職は当然もっと
知識と技術を持つべき
家族にも
またどんな人にももっと
知ってほしい
そして自分の体のことを知ること
普段自分が動くときに
意識してみてください
立ち上がるとき
寝返りをうつとき
足の位置は?
手の位置は?
スピードは?
体はその時
どんな動きをしていますか?
医療や介護のさまざまな場面で
目の前の人の体を
こちらの都合でただ動かす
ということがないように
それはどんな人に対してもです
と少しエラそうなことをいいましたが



それが本当の意味で
尊厳を大事にする
生活を大切にする
実現していく具体的な
第一歩になるのではないかなぁ
と思っています
