熊取町介護者(家族)の会です

以前食べることについて
書かせてもらったのですが
嚥下(えんげ)について
調べてみたことを
少し詳しく

難しい言葉もあり長々と書きますが

頑張って

自分の食事の時のイメージと
照らし合せてみてください

まずは
①食べる準備から口に入れるまで
〜認知期〜
目の前の食べ物を見て
(色や形は?)
↓
においを嗅ぐ
耳で聞く
(どんな臭い?音はする?)
↓
過去に食べた経験などと
照らし合わせ
(食べたことある?どんな味だった?)
↓
どんな食べ物かを推察
(食べる?食べない?)
↓
どう食べたらいいか判断
(どのくらいの量を取って
どのくらいの早さで口に運ぶ?)
↓
情報と経験によって唾液の分泌が促される
(美味しそう、辛い?酸っぱい?)
↓
食べる準備が整えられる
(よし食べよう!)
②食塊を作り飲み込む準備をする
〜準備期〜
口に入れる
↓
咀嚼(そしゃく)唾液の分泌
↓
飲み込むのに適した
大きさ・形・固さに整える
舌で食べ物性質確認臼歯に運ばれ
舌と頬の粘膜で固定しながら咀嚼
大きなものは再咀嚼
↓
舌の上中央に
ひとつの塊として集められる
この食塊が形成されることによって
うまく飲み込める
③食塊を口から喉に送り込む
〜口腔期〜
食塊を舌の動きによって口から喉へ
④食塊を飲み込む
〜咽頭期〜
口腔から入ってきた食塊を
咽頭が反射運動(※嚥下反射)によって
食道に運び込む
↓
声帯が閉じ呼吸が止まり飲み込み手助け
↓
飲み込み終わると声帯開き呼吸が出て
異物が気管に入るのをはね返す
また異物を咳によって外に吐き出す
※嚥下反射‥消化器官と呼吸器官の動きを調整して誤嚥を防ぐ。食塊が送り込まれてない時は気道を開放、食道閉じている。口腔内で食塊を咽頭に送り込む準備できると軟口蓋(口の奥上の柔らかい部分)が上がり鼻腔との交通が遮断され無呼吸の状態になる。同時に舌根と咽頭が上がり食道の入口が開き喉頭蓋(喉頭の入口にある軟骨)によって気管の入口が閉ざされ食塊が食道に送り込まれる。
この間わずか0.6秒で行われる
⑤食べ物を胃に送り込む
食道に入ると
食道の蠕動(ぜんどう)運動によって胃へ
みなさん!
頑張って読んでくださって
ありがとうございます

今回は
私なりの簡単な言葉に噛み砕かず
あえて医学的?専門的な
難しーい言葉で
説明しました



私たちが普段意識しないで
でも私たちの身体は
こんな複雑で精密機械のようなことを
していると伝えたかったのです

その上に
その人その人の個性も加わって
それぞれ誰一人として同じではないという
ことも心にとめておきたいことです

老化や病気や障害によって
また置かれた環境によって
そのメカニズムの一部の機能が
うまく出来なくなったり弱まったりした時に
どうか簡単に考えないでほしい
まわりが
医療・介護の専門職は
もちろんですが
社会全体
私たちみんなが
よく考えて理解しておきたい
そう思います
食べること
胃の中に食べ物が到達する
その間には
こんなに細かく複雑な
人間の自然な働きが
反応があることを
知ってほしいとともに
大切に考えてほしいのです
どうしても
医療的なケア
外からのアプローチが
必要なことも
もちろんあります
でもできる限り
このひとつひとつの
工程を大切に
省かないアイデアを話し合いを
努力を‥
ケアの細やかさ
ご本人や家族の決断の幅がもっと
広がるといいなと思います
そのためには
今あまり関係ないと思っている
私たちがきちんと理解することが
一番大事なことです
当事者の方や家族は
生きるのに精いっぱいです
本当に毎日毎日頑張っておられます
踏ん張れるときと
そうでないときを
繰り返しながら
そんな時に
周りの無理解のせいで
傷ついておられるという話を聞くと
なんとかならないかと思います
小さな小さなことかもしれませんが
私たちにできること
あると思いませんか

そんなことを垣根を払い
自由に話せるような場
必要だと思っています
