カミュ「カリギュラ・誤解」

カミュ「カリギュラ・誤解」
「カリギュラ」と「誤解」の2本の脚本が収められています。解説に「誤解」はあまり評判が良くなかったと書かれてました。不条理の作家と言われるカミュにとっては、「カリギュラ」の不条理さは彼の行いの動機と結果としての行為の複雑さ故に際立っています。「誤解」の方は、家出した青年が何十年かたって家に帰ってきて、その正体を明かさなかった故に母と妹に気づかれず殺されてしまうというストーリーが分かり易いせいか期待外れなのでしょう