司馬遼太郎「馬上少過ぐ」
この本は以前購入したことがあり読みかけで歯医者さんに忘れてきてしまって出てこなかった本です。この前の土曜日に大阪に行った時に司馬遼太郎記念館に行って記念に購入してきました。
司馬遼太郎記念館には司馬さんの蔵書が展示してありその膨大さに圧倒されました。こうした史料を司馬さんが読み、そこから多くの人物が世に出てきたのだなと思いました。また、館内の司馬さんの映像を見ていて、司馬さんの作品を生み出すエネルギーは太平洋戦争での従軍体験の中で、なぜこんな愚かしい戦争をしたのかという憤りにあったことを改めて知りました。日本人が動乱の時代の中でどう生き残ってきたかということを伝えるために戦国時代や明治維新を取り上げられたのでしょうね。小説として昭和のことを書かれていないことは、そういうことなのでしょうね。それともあまりにも近しい時代だったがためでしょうか。司馬さんの昭和史に関する小説も読んでみたかったとも思います