ローラン・ビネ「HHhH プラハ、1942年」
2014年第3回本屋大賞翻訳小説部門の大賞受賞作。amazonからの紹介文です。

ノーベル賞受賞作家マリオ・バルガス・リョサを驚嘆せしめたゴンクール賞最優秀新人賞受賞作。金髪の野獣と呼ばれたナチのユダヤ人大量虐殺の責任者ハイドリヒと彼の暗殺者である二人の青年をノンフィクション的手法で描き読者を慄然させる傑作。

題名のHHhHとは、Himmlers Hirn heißt Heydrich=ヒムラーの頭脳はハイドリヒと呼ばれる。という意味だそうです。
物語は、フランス人の青年作家がハイドリヒ殺人事件を本にするという視点で描かれています。著者のローラン・ビネの視点でもなく、物語に登場する作家を入れるということで厳密なノンフィクション色を薄めて、事件の核心だけを濃く描いている印象を受けます