シェイクスピア「ジュリアス・シーザー」
「ブルータスお前もか!」というあまりにも有名なシェイクスピアの戯曲。松岡和子さんは「お前もか、ブルータス?-ならば死ね、シーザー。(死ぬ)」と訳されてます。
この「ジュリアス・シーザー」は昔に新潮文庫で読んでますが、アントニーの演説が転換点なのですね。アントニーの演説の前にブルータスはこう演説してます。
「ならばなぜブルータスはシーザーに刃向かったのかと問うならば、こう答えよう。私のシーザーへの愛が浅かったからではなく、ローマへの愛が深かったからあと。」正当派のブルータスに対し、アントニーの演説はブルータスへの露骨な反論なしにローマ市民をたくみに反ブルータスに持っていくのです。