フェルディナント・フォン・シーラッハ「犯罪」
今年の本屋対象は「成瀬。。。」でしたが、本屋大賞には「翻訳小説部門」というのがありますよね。本屋大賞の方は全て読んでますが、翻訳部門はところどころしか読んでないので読んでみようかなとふと思いました。
「翻訳小説部門」は2012年からかな?その年の受賞作品がこの「犯罪」です。
著者のフェルディナントは、ドイツのミュンヘン生まれで、ナチ党全国青少年最高指導者バルドゥール・フォン・シーラッハの孫なのだそうです。ヒトラー・ユーゲントなのかな。フェルディナントはベルリンで刑事事件弁護士をされてるということです。
この「犯罪」は、弁護士の視点で取り扱った事件について描かれている短編形式です。クライムサスペンスではなく、犯罪というものに隠された心理とか、弁護士として依頼者を救うとか、読んでいて視点の面白を感じさせられました