小川洋子「口笛の上手な白雪姫」
小川洋子さんの作品は無国籍的で透明感を感じるものが多いですね。今回は割と日本感がありました。
この本は短編集です。本の題名になっている「口笛の上手な白雪姫」。銭湯の女湯の脱衣場んいいる小母さん。赤ちゃん連れのお客さんがゆっくりお湯に入れるように赤ちゃんの面倒をみるのです。肌が白いことから白雪姫。そして赤ちゃんをあやす時に誰にも聞こえない口笛を吹くのです。ある日、女の子が行へ不明になるのですが、見つけ出してきます。それは銭湯に描かれている密林の泉から。それは本当にことなのか、どうか。。。ある意味、小母さんは呪われているような感じもする、不思議な話です