ジョイス・キャロル・オーツ「ジャック・オブ・スペード」
ノーベル文学賞候補にもあがるアメリカの女流作家さん、初読みです。現代アメリカ文学の屈指の短編作家さんだそうです。今回読んだのは短編ではなく長編です。
ジョイスさんは実生活でもステーヴン・キングさんと仲が良いのだそうですが、この作品の中でもキングさんが登場してきます。その取扱いは、この物語の主人公と同じ盗作で訴えられた作家さんというものです。
さて、この物語はアンドリュー・J・ラッシュという正統派ミステリー作家がジャック・オブ・スペードという違うペンネームで残酷きわまりない作品を発表していきます。次第にこのジャックがアンドリューを支配していくようになっていくという心理的なサスペンスです。このアンドリューの隠された秘密とは。。。