サイモン・シン「フェルマーの最終定理」
フェルマーの最終定理とは、三平方の定理ではニ乗で指数が2です。この指数が2より大きい場合は成立しないという定理のことです。17世紀のフェルマーは、このことを証明したと書き残しただけで、内容は残さなかったのです。後の数学者達は、このフェルマーの最終定理の証明しようと挑戦が始まりました。本書は、その歴史を綴ったものです。非常にスリリングで、数学の苦手な僕にも楽しんで読めました。最終的にはアンドリュー・ワイズという数学者が証明するのですが、その証明の重要なカギとして日本の数学者が唱えた谷山=志村予想が関わっていたとは、全く知りませんでした。