バーネット「小公女」
以前、川端康成が翻訳に携わった「小公子」を読みました。これが新潮文庫から出されてます。川端康成が携わった「小公女」はないかと思っていましたが、新潮文庫ではありませんでした。先日、BOOKOFFに行ったら、何と角川文庫からかつて発刊されてたのですね。昭和63年の12版です。表紙が薄幸の少女という雰囲気がありありです。初版は昭和33年で、初版からこの表紙だったかどうかは分かりません。新潮文庫の「小公子」が十二国記の山田章博さんと並べるとある意味違う感動があります。
僕が小さい頃「小公子」は読んだ覚えがありますが、さすがに女の子が主人公の「小公女」は読んだ覚えがありません。しかし、今初めて読んで、結構面白く読むことができました。バーネット夫人の幸せから不幸のどん底に落とし、そして再び幸福へという持っていきかたがベタですが良いですね。
どんな時にも、公女さまの心意気を忘れない、これは、こんなことが起こりえない僕らですが、生きていく上での誇りや自負というものを持っていることは大切なことですね