ロバート・A・ハインライン「宇宙の戦士」
映画「スターシップトゥルーパーズ」が好きでした。その原作がこれです。原作では機動歩兵部隊が身に着けるのはパワードスーツ。これはこの後のいろんなSF作品に影響を与えたということです。
宇宙に進出した人類はバグと交戦状態に入ります。映画のイメージが強く、大群で襲い掛かってくるバグは異様なものがあります。映画でも主人公のリコが軍隊に志願して訓練を受ける場面が多く描かれていましたが、この原作でも半分以上がその場面です。このリコが成長していく過程で、著者のハインラインは様々な考えを述べていきます。特にリコがハイスクールでも士官候補生学校で歴史・道徳哲学という授業科目が登場します。単純な戦争ものとは異なります。結構、抽象的な記述で真意を読み取るのは難しいと言えます。