白川尚文「ファラオの密室」
今年のこのミス受賞作品。物語の設定が歴史好きの僕にはたまらないですね。
時代は紀元前14世紀のエジプト。あのツタンカーメン王が登場してきます。ツタンカーメンの前の王アクエンアテンの死後です。このアクエンアテンはイクナートンとも呼ばれるアメンホテプ4世でアマルナ革命で有名です。それまでのエジプトの神々を捨て、アテンを唯一神としたものです。
主人公はアクエンアテンの時代の神官のセティが何者かに殺されるのですが、心臓に欠けがあったため、3日間の猶予で現世に戻されます。3日にうちに、事件の真相が突き止められるかというミステリものです。
エジプト人がため口でしゃべったり、生き返ってもそんなに騒がれず受け入れられたりとか、ツッコミどころもありますが、それはそれで楽しみましょう。
古い映画ですが、この時代を扱った「エジプト人」が見たくなりました。
そうそう、この物語はアニメにしてほしいですね