小野不由美「くらのかみ」
帯からして座敷童子の登場。確かに登場しますがホラー作家の小野不由美さんの上手い使い方。これはミステリーなのですね。
読み始めて、12頁に袖廊下で「廊下の三方は漆喰の壁で、残る一方には白と黒の漆喰で作られた大きな扉があった」とあるけど、これじゃ壁に囲まれてることになってしまいますよね。どういう意味?この時点で怪異にとりつかれてる僕でしたが。。。
解説によると、この作品は20年ほど前に書かれた作品で、児童向けに書かれたもののようです。ここのところ、小野さんのかつての作品が文庫化されていて嬉しいところです。と言いながらも、そろそろ新作が読みたい時です。十二国記シリーズならなお嬉しいですが。。。